ロック歌手・桑名正博(58)が15日未明、大阪市内の自宅で倒れ、同市内の病院に緊急搬送された。医師によると、脳幹出血で意識不明の重体。予断を許さない状態が続いているという。搬送先の病院にはこの日、ミュージシャンの長男・美勇士(みゅうじ)ら親族のほか、親交の深いタレント・コロッケや松竹新喜劇代表・渋谷天外ら友人が見舞いに訪れた。関係者の話によると、桑名は15日午前4時30分頃、大阪市内の自宅でバンドスタッフとミーティング中、パンと飲み物を口にしている時に突然倒れた。スタッフが119番通報し、同市内の病院に搬送。倒れた直後は呼吸があったが、5時前に病院に到着した際には呼吸停止状態だった。手を握ったり声を掛けても反応はなく、会見した担当医は「正直言って、積極的に処置できる状態ではない」と説明した。病院には栄子夫人(46)、実母・澄栄さん、妹で歌手の桑名晴子が駆け付け、午後には長男・美勇士も到着。夜、担当医の会見に同席した美勇士は「突然のことでビックリしているけど、僕の中では悔いのない親子関係を築けたと思っています」。ツイッターにも「もうどうやっても助からないみたいですが、あと少しの時間を一緒に過ごしたいと思います。愛してるよ、おやじ。」と、つづった。桑名は13日に栄子夫人とともに香川・小豆島でのデビュー40周年ライブに出演。14日、神戸に住む澄栄さんと会い、東京に帰る夫人と別れて大阪市内の自宅に戻った。美勇士は、米ロスに住む実母で歌手のアン・ルイスにも連絡。アンは電話で「お祈りをささげている。代わりに話し掛けていてね」と美勇士に託したという。アンも自身のフェイスブックに「Praying…(祈っている)」と記した。桑名とアンは1984年に離婚したが、互いにメールのやり取りはしていたそうで、美勇士は「(桑名とアンと)3人でライブをするのが夢だった…」。2000年に家業を継ぎ、港湾事業を手掛ける「桑名興業」の社長としても活動していたが、今年はデビュー40周年で、全国100か所ツアーの真っ最中。59歳の誕生日の2日前にあたる8月5日には、大阪で「生きてるうちが花なんだぜ」と題したライブを予定していた。桑名は最近、片頭痛や胸のだるさを訴えていたといい、担当医は「(脳幹出血は)高血圧が原因となることが多い。多忙による疲れがストレスになって血圧が上がったのでは」と話した。桑名のデビュー当時から40年来の親交があるロック仲間の内田裕也が17日、病院を訪れた。約30分間、旧友に声をかけ、「顔もピンク色で、呼吸器を着けていたけど、ちゃんと呼吸もしていた」と説明。最近、ジョー山中さん、安岡力也さん、原田さんら、友人が次々と亡くなっており、「これだけ(悲報が)続くとおはらいしないといけないかと思った。でも桑名が元気になって、『スタンドアップ、桑名正博!!』って感じでステージに戻ってくれたら最高」とエールを送った。桑名晴子によると、容体は安定しており「肌もつやつやしてきた」。16日には、バンド仲間が病室で桑名の代表曲「月のあかり」をピアノ演奏すると心拍数が上昇したという。また、関係者は、8月5日に大阪で予定されていた「生きてるうちが花なんだぜ」と題した40周年&バースデーライブを、安否にかかわらず開催することを決定した。