警視庁築地署捜査本部は15日、1995年の地下鉄サリン事件の殺人と殺人未遂容疑などで、オウム真理教元信者高橋克也容疑者(54)を逮捕した。95年5月の特別手配から17年ぶり。唯一逃亡を続けていた。高橋容疑者は「現金数百万円を持っている。(写真が公開された)キャリーバッグは捨てた」と供述している。捜査本部によると、同日午前8時半ごろ、高橋容疑者に似ている男がいるとの通報が警視庁にあり、捜査員が東京都大田区西蒲田7丁目にある漫画喫茶の店内で高橋容疑者を発見した。捜査員に「高橋か」と問われ、「はい」と答えた。指紋などで本人と確認した。オウム真理教をめぐっては、元幹部平田信被告(47)が昨年12月31日に警視庁に出頭、元信者菊地直子容疑者(40)も今月3日に相模原市内で発見され、残る特別手配容疑者は高橋容疑者だけとなっていた。高橋容疑者は96年11月まで菊地容疑者らと埼玉県所沢市のアジトに潜伏していたのが確認されたが、その後の足取りが途絶えていた。しかし、菊地容疑者の供述から、高橋容疑者が川崎市内の建設会社に勤務していることが判明。菊地容疑者の逮捕翌日に「櫻井信哉」の偽名口座から預金約238万円を下ろして逃亡したため、警視庁は防犯カメラの画像などを公開し、発見に全力を挙げていた。