柔道男子全日本選手権 29日東京・日本武道館
体重無差別で争われ、174センチ、93キロと出場選手の中では小柄な加藤博剛が5度目の出場で初優勝を飾った。決勝で193センチ、135キロの石井竜太に鮮やかな隅落としを決めて一本勝ちした。加藤は90キロ級の選手で、重量級以外が制したのは1972年ミュンヘン五輪中量級金メダルの関根忍が同年に果たして以来40年ぶり。また、加藤は男子90キロ級の世界ランキングで22位に入っていないため、全日本選抜体重別選手権で好成績を残しても、ロンドン五輪代表にはなれない。五輪開催年の全日本選手権の覇者が五輪に出場しないのは初めて。ロンドン五輪100キロ超級代表の選考会を兼ねて行われたが、五輪出場資格を満たす3人は振るわず、鈴木桂治は準決勝で、上川大樹と高橋和彦は準々決勝で敗れた。準決勝で石井に屈した鈴木桂治は試合後に右肩鎖関節脱臼の疑いと診断された。代表は5月12、13日の全日本選抜体重別選手権後に決まる。加藤博剛「夢なのか何なのか、自分がどこにいるか分からないくらいに興奮している。何が何でも勝つという気持ちだった。最後まで思い切り攻めていった」篠原信一・日本男子監督「五輪代表を争う3人は何をやっているのか。がっくりですね。悪いところが多く目についた。(代表選考は)非常に困っている。加藤はいい内容だったし、よく頑張った」鈴木桂治「こんな形で全日本選手権が終わってしまい大変申し訳ない気持ち。申し訳ございません」