福島第一原子力発電所で、1号機原子炉建屋の地下にたまった水の放射性物質の濃度が、通常、原子炉を冷却する水の約1万倍であることがわかった。東京電力」は30日、1号機原子炉建屋の地下にたまっている水の分析結果を公表した。それによると、この水の放射性物質の濃度は、一立方センチメートルあたり、ヨウ素131が3万ベクレル、セシウム137が290万ベクレルなどとなっていて、通常、原子炉を冷却する水の約1万倍にあたるという。東京電力は、原子炉に注水した水が、溶け落ちた燃料に触れて漏れ出たものではないかとみている。