東日本大震災復興支援の慈善大会として開催された7人制ラグビーの「セブンズフェスティバル」が29日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、被災地の岩手県釜石市に本拠を置くクラブチーム、釜石シーウェイブス(SW)が1回戦敗退チームが参加するコンソレーショントーナメントで、トップリーグ(TL)の2チームを撃破して準優勝に輝いた。本戦トーナメントでは、日本代表が決勝でサントリーを24―15で下して優勝した。1回戦では日本王者・サントリーに敗れたが、敗者トーナメントでTLリーグ戦3位のトヨタ自動車を19―10、TL王者のパナソニックを10―5と撃破。日本選手権を7連覇した新日鉄釜石が前身の釜石SWは現在、15人制で国内最高峰のトップリーグの下部リーグに所属する。この日はトップリーグのトヨタ自動車とパナソニック(旧三洋電機)に勝つ大金星の連続で、名物の大漁旗も振られた。佐伯悠主将は「楽しかった。技術でかなわなくても、挑戦すれば何かが生まれる」。チームの支援組織「スクラム釜石」のメンバーで、7連覇当時の中心選手だった松尾雄治・成城大監督は「釜石は第二の故郷。自分たちにできることで復興支援をしたい」