保護責任者遺棄致死罪など四つの罪に問われ、裁判員裁判の東京地裁判決が「致死」部分を認めず懲役2年6月とした元俳優押尾学被告について、東京高裁(岡田雄一裁判長)は4日、被告側の保釈請求を却下した地裁決定を取り消し、保釈を認めた。保釈保証金は1000万円。弁護側は全額を現金で納付した。遺棄致死と合成麻薬MDMA譲渡の二つの罪について無罪を主張していた被告側は「事実認定に納得できない」と9月17日の判決当日に控訴。裁判官のみの二審東京高裁で争うことになる。検察側は控訴を見送っており、一審判決よりも重い刑にはならない。押尾被告は同日午後7時36分、東京拘置所を出て約200人の前で一礼し、無言で車に乗り込んだ。昨年12月の逮捕から約10か月。弁護団によると、押尾被告は保釈を「よかった」と喜び、今後は亡くなった田中香織さん(当時30歳)の墓参りを希望しているという。押尾被告は1月に保護責任者遺棄致死などの罪で追起訴された後、地裁に9回にわたって保釈を請求。いずれも却下され、9月29日付の東京高裁への抗告で初めて認められた。