08.5.20付 平松加奈con Armada立ち上げライブ 5・20中目黒楽屋 | KONCHAN音楽プロデューサ-のよもやま話

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5月20日(火)は平松加奈con Armada立ち上げライブでした。このユニットはリーダーの平松さんにフラメンコギター矢木一好さんのスパニッシュ音楽をベースにピアノの 進藤陽悟さんのジャズ的な要素、様々の民俗音楽をこなす強力パーカッショニストを加えそれぞれの個性がぶつかり合い、異種混合によるスケールの大きな世界が展開されまいた。平松さんはいろいろな要素を引き出し、非常に純度の高い矢木さんのフラメンコギターも存分に聴かれ、自由奔放、奇想天外、バラエティ豊かな曲目と演奏で満員のお客さんとともに大成功のうちに終わりました。さてm子のライブはどんな内容だったのでしょうか?

 

バイオリン、パーカッションでそろそろと慎重に幕開け。ピアノも意味深げに滑り出し、次第にテンポも上り坂、明るい色調の局面が開ける。と、進藤さんのジャズ的な4ビートが展開される。これが平松さんの意図するフラメンコとジャズの融合のコンセプトの表現。このバンドのテーマともなっている新曲で始まりました。「私はライブを始めて十何年かになるが、メンバーを選んで、自分がリーダーで演奏するのは初めて」という平松さん。「一曲目はこのメンバーでやりたいと思って作った曲です」。2曲目は美しいギターソロで始まり、バイオリンもメロディアスに呼応、アンダルシアの風を運んでくれるような、滑らかな曲想からジャラジャラと熱いフラメンコへ。「ソレア エル バイオリン(?)」。



3曲目は平松さんがライブでよく演奏するオリジナル「夢のあとで」、このバンドでの演奏はまた違う味わいが出て、美しい曲に仕上がっていました。「いつも来てくれる人がびっくりするくらい宣伝活動にいそしみ、普段は頭を下げない私がお願いしただけあって満員のお客さん、ありがとうございます」と平松さん。ライブは5曲目へと移る。進藤さんにはお休みいただいて、アレグリアスという形式の「プリマベーラ」というシンプルなフラメンコ。5曲目は海沼さんのオリジナルで「ソフィア」。パルマをしている人がいないのにパルマの音。ここで新兵器登場。海沼さんがカチカチと足で踏み鳴らしているのです。ピアノ、バイオリンのソロと続き、海沼さんの曲らしい楽しげなラテンムードいっぱいの曲調に。ギターもはずむように楽しげ。もちろん海沼さんもノリノリ、しかし、最後は情感たっぷりに締めた。

 

2ndの最初の曲は平松さんのオリジナル「キリテ」。この曲は先ごろ録音したばかりのスパニッシュコネクションのアルバム。小泉明子さんとのアルバムにも別バージョンで収録されているとの事。海沼さんのオーラスのような圧巻のソロも聴かれた、「このバンドは生まれたばかりですが、目標を持っています」と平松さん。次は「矢木さん以外の演奏者にとってはとっても大変な矢木さんのオリジナル曲」「先ほどまで音源を耳にしていました」。この曲は非常に内容が濃密で、各自のソロパートが周到に組み込まれています。各自がインプロビゼイテイブに音をつむぎだし、お城のように構築されていきます。con Armada結成以前のライブでも聴かれましたが、演奏するごとに濃密さを増してゆくでしょう。 
 
その次は「平松さんがこのメンバーのために作った」「明るい曲で、ちょっと希望が持てるような曲を作りたかった」という日本名「もう一度」という曲。平松さんのイメージは出だしの明るく開けるようなフレーズに現れていると思います。2nd4曲目は平松さんを語るにはなくてはならない曲「アンジェリカ」をピアノとのデュオで演奏し、このライブのひとつのアクセントとなりました。「スタンダードとも言えるナンバー、チックコリアノ”ラ・フィエスタ”をやりたいです」。お祭りといっても楽しいだけではありません。ギター、パーッション、皆さん、激しいスーパ^プレイで聴かせてくれました。アンコールでは海沼さん、矢木さんも参加してのおもしろいピアノパフォーマンスから始まり、情熱的なバイオリン、ギターのソロと続き、最後は「平松加奈~!」の掛け声とともに大成功のうちに終了。いちばん前に座っていた私も僭越ながら平松さんに花束を渡しました。

 

このバンドが立ち上がる以前、豊洲での平松さん、矢木さん、海沼さんでの野外ライブで初めて矢木さんとお会いしましたが、彼はスペインで修行、ライブの相手も選ぶというこだわりようで、「日本にもこんなに純度の高いフラメンコギターを弾く人がいるんだ」ろ驚いたものでした。平松さんもそのころから矢木さんと演奏する構想はあったようで、ジャズを得意とする進藤さんをピアノに迎え、民俗音楽的なパーカッションを幅広くこなす海沼さんと最強のメンバーを組み、関内のBar bar barで演奏することになった。平松さんもよく認識していないと思いますが、私は確かにこのバンドの先行きが見えていたように思います。目の前に開けている白いキャンバス、これからどういう展開がなされるのでしょう? 非常に楽しみです。