朝横綱・朝青龍が4日、1月の初場所中に起こした一般人への暴行問題の責任を取って引退した。同日、日本相撲協会に引退届を提出し受理された朝青龍は記者会見し「引退します。けじめをつけるのは僕しかいない」。横綱審議委員会も朝青龍の引退表明後に引退勧告書を同協会に提出した。朝青龍は、07年には巡業を休むと言いながらサッカーに興じ、2場所の出場停止。横綱としての「品格」を問われることも多かった。朝青龍は初場所中の1月16日未明、泥酔して知人男性に暴力をふるったとされた。当初、相手は朝青龍の個人マネジャーとされ、相撲協会の武蔵川理事長から口頭で厳重注意を受けた。その後、別の一般人男性が警察に被害相談をしていたことが判明。協会は調査委員会を設置し、4日の理事会は急きょ横綱本人と師匠の高砂親方(元大関朝潮)を呼び出して事情を聴いた。聴取終了後、本人が報道陣に引退を表明した。朝青龍は高知・明徳義塾高への相撲留学を経て99年に初場所初土俵。03年初場所後に横綱に昇進した。05年九州場所では史上初の年6場所全制覇と7連覇も達成。ことし初場所で史上3位となる25度目の幕内優勝を果たした。横綱・朝青龍「横綱の責任を感じ、皆さんに迷惑を掛けた。最後にけじめをつけるのは僕しかない。今は晴れたような気持ちだ。自分にとっては運命だと思う。何もないモンゴルの大草原の少年が横綱になって、支えてくれた人に感謝したい」。武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)「本日の理事会で朝青龍の処分を議論した。不祥事に本人が大変申し訳ないと引退届を出して理事会で受理した。この騒動で被害者の方や多くのファンにご心配、ご迷惑をおかけしましておわび申し上げます。今後は協会一丸となって再発防止に努めていきたい」。横綱・白鵬「信じたくない。同じ出身で目標の力士だった。同じ時代に自分も(相撲を)やったことは光栄。自分を引っ張ってくれる横綱だった。まだまだやり残したことがあるんじゃないか。相撲界を忘れずにいて、とひと言かけたい。横綱の分まで頑張っていきたいと思う。(先週の引退相撲2番は)いつもと違うな、という感じはした」。