巨人軍OBで元寮長の武宮敏明(たけみや・としあき)さんが15日午後8時48分、東京・杏林大学病院で急性膵(すい)炎のため死去した。88歳だった。熊本出身の武宮さんは王、堀内、原、篠塚らが鬼と恐れた伝説の寮長。47年に巨人入団し、6年間捕手として活躍。引退後の53年から2軍監督、コーチを務めるとともに寮長として若手選手を指導、87年末に勇退した。川上哲治・元巨人監督「若手のころの王君や堀内君らは門限破りの常連で殴られたりしたが、愛情あってのことだから、父親のように慕われていた。裏で巨人のV9を支えてくれた」。ソフトバンク・王貞治会長「武宮さんには合宿生活中、寮長として厳しく鍛えられました。その厳しい指導のおかげで巨人軍魂がたたき込まれ、今の王貞治があります。感謝の言葉をささげるとともに、ご冥福をお祈りします」。巨人・原辰徳監督「『鬼寮長』が代名詞だったが、思ったより穏やかな印象でした。半年ほどで退寮することになり、「1年もたたずに退寮するのはおまえぐらいだ。でも許す」と言われたことを、鮮明に覚えています」