元F1ドライバーで冒険家の片山右京さんら3人のパーティーが富士山で遭難し、男性2人が行方不明となっている事故で、静岡県警は一夜明けた19日朝、捜索を再開。午後0時40分ごろ、2遺体を見つけ収容した。18日に自力で下山し保護されていた片山さんは、遺体と対面し、「悔しいのと、申し訳ない気持ちです…」と、うつむき、涙。宇佐美さん、堀川さんの遺体は、捜索2日目の19日午後0時40分、山岳救助隊によって発見された。標高約2800メートルの富士山6合目付近、下山道である大砂走りにほど近い斜面だった。2人の命を奪う原因となったとみられる、強風で飛ばされたテントの近くに倒れていた。人力で雪がない場所まで下ろされた後、ヘリコプターで近くの自衛隊敷地まで運ばれ、午後4時過ぎ、片山さんや遺族の待つ御殿場署に移された。検視の結果、死因は凍死。氷点下30度近い冷気にさらされ、ともに体は凍り付いていたという。片山さんは、2人が息を引き取ったのを確認して下山したことを、18日に警察に説明していた。「何度も呼びかけたけど、反応してくれなくて。全部、自分の責任です。助けられなかった」。3人は17日午前6時半ごろ、1泊の予定で静岡県の御殿場口新5合目(同約1400メートル)から入山。夜になり、7合目(同約3000メートル)付近で片山さんは1人用、宇佐美さんらは2人用のテントを張りビバークした。午後11時40分ごろ、2人のテントが強風で飛ばされ、片山さんが約200メートル下で2人を見つけた。片山さんは2人に体を寄せて毛布と寝袋で温めたが、宇佐美さんが突然泣き出し、大きなため息をつくと動かなくなった。片山さんが脈を取り、亡くなったのを確認したという。堀川さんもパニック状態になり、やがて亡くなったのを確認したという。片山さんは「2人を下ろせないので、1人で下りることを決めた」。