東宝は16日、2010年度の映画作品のラインアップを発表した。スタジオジブリ作品の最新作として、「借りぐらしのアリエッティ」が来夏、公開されることが明かされた。同作品の監督を務めるのは、36歳の米林宏昌監督。これが監督デビュー作。米林監督は1973年に石川県で生まれ、金沢美術工芸大学を卒業後、96年にスタジオジブリに入社。アニメーターとして「もののけ姫」から宮崎アニメに携わった。鈴木敏夫プロデューサー「世界のどこに出しても恥ずかしくない、うちで一番うまいアニメーター」。この日、映像で登場した宮崎駿監督は「(監督を任せるのは)大きな我々のチャレンジというと格好いいけど、バクチみたいなもの」と厳しい言葉をかけたが、それも期待の裏返し。入社時の新人歓迎会で、おっとりした雰囲気から「麻呂(まろ)」。「借りぐらし―」は、宮崎監督が約40年前に読んだイギリスの児童文学「床下の小人たち」が原作。舞台を50年代のイギリスから現代の日本に移し、14歳の小人アリエッティと、12歳の少年との出会いから心の交流、そして別れを描く。宮崎監督は「読んだ当時は、映像にしてもヒットしないだろうから、企画が通らないと思って実現しなかったが、今ならやれる」と昨夏、映画化を決意。自身が若いときに感じた気持ちを映像にしてほしいという気持ちから米林監督に任せた。