東京国立近代美術館フィルムセンターは26日、国内で劇場公開されたアニメ映画で、現存する最古のフィルムが見つかった、と発表した。4月24日から同センターで行われる「発掘された映画たち2008」で上映される。発見されたのは、1917年6月公開の「なまくら刀(塙凹内名刀之巻(はなわへこないめいとうのまき))」と、翌18年2月の「浦島太郎」の二本。武蔵野美術大などで非常勤講師を務める松本夏樹さんが昨年7月、大阪市内の骨董市で購入した。フィルムが紙筒に入り、紙筒に書かれたブランド名などから「相当古いもの」と判断。同センターに持ち込んだとのこと。公開当時の雑誌に書かれた映画評などから、フィルムを両作品と特定。デジタル処理し、当時の色彩も再現。「なまくら刀」は、約2分間の無声映画。板倉史明研究員は「日本アニメ史の源流に迫る発見で、良好な状態で保存されていたのは奇跡的。一コマずつ精魂込めて演出されていて驚いた」。