去年の夏にミゲル・アンヘル、フラメンコ舞踊団が来日しそのステ-ジを見ました。
ある人に宛てたその時の感想を元に書いてみたいと思います。
フラメンコはスペイン南部アンダルシアに発生した民族音楽舞踊です。
アンダルシア地方は15世紀にイサベル女王によってスペインが統一されるまで800年アラブに占領されていました。その後インドを追われた流浪の民ヒターノ (ジプシー)が定住し、彼らの音楽とアラブ系の音楽、そしてスペイン固有の音楽の3つが一緒になって出来上がったのが今のフラメンコの始まりです。
ですからフラメンコは西洋の中にありながら、非常に東洋的色彩を持った独特な音楽です。
フラメンコはカンテ (歌)を起源とされます。そしてギターが生まれ踊りが始まったのです。そして踊りと歌とギター3つが一緒になって今のフラメンコの形が出来上がりました。
世界的にはギター、踊りが主流となっていますが、カンテはギターと、
踊りはその子供達と言われています。
カスタネット、ピト (指の鳴らす音)、サパテアド (足音)、パルマ (手拍子)などの技巧を駆使して賑やかに最高潮に達すると、見物人から"オーレ" "アルサ"(元はアラブの神への祈り)と掛け声がかかり、踊り手もギタリストも一層盛り上がっていきます。
見物人と演奏者が一体となって雰囲気を創り上げていく、それがフラメンコの醍醐味です。
ミゲル・アンヘル フラメンコ舞踊団は去年で6年目の来日だそうで、
すっかりお馴染みになった劇場フラメンコです。
劇場フラメンコとあって、演出効果も素晴らしく、伝統的な音楽と踊りに、現代的な感覚と色彩が加わり、様々のパタ-ンが移り変わって、観客を飽きさせない構成でした。
ギタ-、パ-カッション等演奏の技術も素晴らしく、ナチュラルで、
カンテはかなり男性的で骨太な感じでした。
しかし、圧巻はリ-ダ-ミゲル・アンヘル一人による30分以上の踊りです。
美しく力強くもある彼の演技は見事の一言。信じられないようなリズム感のあるステップ、
フラメンコのみならず、クラシコ・エスパニョ-ルモデルノエスパニョ-ルも得意とする
彼の才能は、国内外でポスト アントニオ・ガティスとして高く評価されているとの事。
「私にとってフラメンコとは、内面に抱える全ての感情や思いを自由に表現する一つの芸術です。」と彼は語ります。
アンコ-ルに何度も答え、最後に客席に降りてきて歌う姿は、アンダルシアの楽しい風景を
伝えていたと思います。
最近ではフラメンコはいろいろな音楽の要素を組み合わせたワ-ルドミュ-ジックとしてもいろいろなところで聞かれます。日本ではスパニッシュコネクションをよく観ます。
世界ではケタマと言うグル-プや、チックコリアもスペインの血が多く入った音楽ですよね。
