日本は元号を廃止して西暦に統一すべきであるという説を唱える人が少なくないのですが、我が国の国柄を考えない暴論であるように、私には思えます。
紀年法は世界的にみても、決して西暦(グレゴリオ暦)だけではありません。自分たちの紀年法を持つことは、独立国の国民として極めて当然です。我が国が飛鳥時代に「大化」という元号を採用し、(しばらく中断はあったにせよ)千数百年にわたって固有の元号を用い続けてきたことは、独特の文明を築き上げ、世界のうちに確固たる地位を占める上で、非常に重要な役割を果たしていると確信します。
そして元号は、和漢の古典から佳い字を選んで制定されるものですから、その時代の理想を示したものでもあります。

元号

天皇代始召賢臣 (天皇 代始 賢臣を召し)

窮理論文以道民 (理を窮め 文を論ぜしめ 以て民を道(みちび)きたまふ)

千古扶桑紀年法 (千古 扶桑 紀年の法)

蓋思王土大精神 (蓋(なん)ぞ思はざる 王土の大精神を)