7月上旬には記録的な大雨,それが終わると今度は連日の体温越えの猛暑というような,非常に極端な天候が続いています。昨日などは何か所もの観測地点で40℃を上回り,気象庁でも「災害」と認識する暑さです。

 

これが人為的な原因の関係するものなのか,それとも中長期的な気候変動の一部なのかは分かりませんが,この10年ほどで国内観測史上最高気温が何回も更新されているのには注意すべきではないでしょうか。

昭和8(1933)年に山形市で観測された40.8℃が長らく最高記録でしたが,平成19(2007)年には熊谷市・多治見市で40.9℃,25年には四万十市で41.0℃,そして今年には熊谷市で41.1℃と塗り替えられています。

韓国でも最近,最低気温31℃など,異常な猛暑が続いているようです。

 

夏の平均気温自体,私の子供の頃と比べてさえ,かなり上がってきています。小学生くらいの頃は,大阪市の8月の平均気温(昭和26年~55年の平均)は確か28℃ちょうどでしたが,今の平年値(昭和56年~平成22年の平均)は28.8℃にもなっています。

この10年ほどで,夏のクールビズスタイル(ネクタイ・上着なし)がずいぶんと普及しましたし,私もこの時期は上着なしで仕事をしていますが,これも,最近の異様な暑さを考えれば,確かに合理的と思われます。背広はおそらく英国発祥ですが,あちらは真夏でも大阪や東京の5月頃の爽やかさといいますから,体温越えが続くような気候は想定外なのでしょう。

 

また,極端な大雨も,夏の高温化と無縁ではないでしょう。

気象の面からも,いろいろなことを考え直す時期かもしれません。