片仮名交じりの文語体が残る条文を,漢字平仮名交じりの現代語にする改正商法が,本日の参院本会議で全会一致で可決,成立しました。

これで,六法(憲法,民法,刑法,商法,民事訴訟法,刑事訴訟法)の全領域が現代語になります。

 
六法のうち,憲法,民法のうちの家族法,刑事訴訟法は戦後まもなく現代語になりましたが,その他の法は長らく文語体(漢文体)でした。平成7年に刑法が現代語化されるまでは,いわゆる「六法」の大半が明治時代とほとんど変わらない漢文体で,特に大正時代までに規定されたものは濁点・半濁点さえなかったのですから,隔世の感があります。
平成10年に民訴法,17年に民法,18年に会社法と現代語化が進み,私が司法試験を受験していた頃,条文が様変わりしていったのを想い出します。
 
法律は分かりやすい方が良いですから,普段使っている言葉に近いものになるのは望ましいと思います。ただ一方で,わが国における文語体・漢文体の衰退につながってしまわないよう,心がけたいものです。
古い文体を読むことさえできなくなれば,それは文化の断絶・浅薄化(ひいては滅亡!)を招きますから。