一方当事者の代理人として相手方と交渉、あるいは訴訟などを行っていますと、当然のことながら、事件について相手方と言い分ないし評価が異なるということが発生します。
それぞれが自分のストーリーを持ち、その中から何らかの解決を目指すという構図になる訳です。
このような場合、代理人弁護士としては、依頼者のストーリーを信じて主張しつつ、それが立証される可能性は如何ほどか、客観的真実はどの辺りにあるとされるか、といったことを絶えず考えていなければなりません。
明らかな虚偽の主張は別として、通常はどちらのストーリーにも真実につながる要素があり、両者が止揚(Aufheben)されたところに真実があると思われます。
その具体的態様は事案ごとに異なりますが、基本的な構図は共通だといえましょう。