グラデーションはやはり純粋な美だ。人間の認識における目的が規則正しさの発見にあり適意と結びつく、それは目的の概念を必要とせぬ悟性的な美である。それであるならば、グラデーションは理性に由来する美ではなく悟性的な美だ。つまり、ア・プリオリで主観的にも関わらず、万人に普遍妥当する美質であると言える。構想力はいささか遊ばないが、構想力と少しの悟性という美の範疇だ。グラデーションに関して二点三点したが、やはりそうである。つまり純粋な美の範疇にある。