ライブドアショック | 今今と今という間に今ぞ無く 今という間に今ぞ過ぎ行く by道歌

ライブドアショック

日本もついに直接金融の時代になってきたか!


というように感じていた今日この頃ですが、やはりまだまだ


直接金融後進国のようですね・・・・


自分はこれからの時代は各々個人が広く浅く金融リスクを


負担する事が望ましいと思っています


と、いうのは今までのような銀行預金に代表される間接金融では


リスクの一極集中が避けられず数年前のような金融危機がいつ起きても


おかしくないからです


間接金融の典型である銀行預金では、預金者の預金を原資に銀行がリスクを


負って投資をしています


銀行がリスクを負うことで預金者は安心して預金する事が出来ていたわけです


しかし、バブル崩壊のような大きな不況が来た時には銀行がリスクを負って


保有していた債権が紙くずなるのに預金者の預金は保障されるのですから


銀行はひとたまりもありません


銀行というのは通常の企業とちがって決済システムを担うという意味で


公共性を持っているので銀行の破綻は決済システムの崩壊につながります


現代の世の中でのお金のやり取りはほとんどこの決済システムを通して


行われていますので決済システムの崩壊は経済の混乱につながります


また、今までの日本ではメインバンク制度によって企業と銀行の関係は


切っても切れないものでしたので銀行に引きずられて多くの企業が


倒産する事になります


このように間接金融が主体の世の中では金融機関の倒産を引き金に


一気に経済が崩壊していくという危険性をはらんでいるのです


そこで個人個人が広く浅くリスクを負担することでこういった経済全体を


巻き込むほどの混乱を避ける事が望ましいのです


そういった意味で最近のように個人投資家が増え、お茶の間投資などが


広まっていることはよい傾向だと思います


あとは素人が投機目的で無茶な取引をしない様にきちんとした知識を


広めていくことが大事でしょう


今回のライブドアショックは今の日本の直接金融市場の未熟さを


世界中にさらけ出した格好になってしまいましたが、これを期に


よりしっかりとした市場システムを構築していかなければなりません


ライブドアよりも実は東京証券取引所のあり方の方が問題をはらんでいる


可能性が高いと自分は睨んでいます