景気踊り場脱出と在庫調整
このほど日銀総裁と竹中大臣によってほぼ一致した
景気踊り場脱出宣言が出されました
景気の踊り場を脱出したということで本格的な
景気上昇局面を迎えるということになります
現在の景気は企業部門での業績の回復を受けて
家計にもその波及効果が及んできていると言うところです
ここでの景気回復の特徴は政府による下支えではなく
民間需要主導による景気回復であると言われています
民間が市場を通じて景気を押し上げているので
力強い景気回復であると言えるでしょう
しかし、ここ最近はIT関連業種での在庫積み増しによる
景気回復の鈍化が見られていました
在庫調整で景気が鈍化するとはどういうことでしょうか?
それは簡単に言えば在庫があるから新たに製品を作らなくてもいいや
と企業が考えることによって生産活動が鈍り景気に悪影響を与えるからです
生産というのはあらゆる業種が複雑に絡み合って行われているので
ひとつの業種で生産が鈍るとその効果が波及的にあちこちに及びます
そのため景気全体が悪化してしまうのです
この在庫調整が曲者で、しょっちゅう景気に影響を与えています
今回の景気判断では在庫調整がほぼ完了したということを受けて
行われたものだといえますが、実は政治が絡んでいるとも言われています
つまり、小泉首相の経済政策が有効であったと国民に印象付けることで
今回の選挙を乗り切ろうという意図が見え隠れしているということです
ただ、こういった政府発表の景気判断は単に景気に対する政府の見解を
述べるにとどまらず、市場に大きな影響を与えるといわれています
こういった効果をアナウンスメント効果といいますが、これによって
現在の政治混乱による市場リスクを回避できたとも言えるでしょう
踊り場脱出宣言に対して市場は好感を示していることからもそれがわかります
ただし、油断は禁物で原由高の天井が見えないことによる不安や
アメリカ経済の鈍化などリスク要因はまだまだ少なくないといえます
景気回復の究極的な方法としては消費者の消費性向の向上以外にありません
消費性向というのは所得に対して消費がどれほどか?ということ表す指標です
消費が上向けば企業マインドも改善し投資を行います
投資は需要を生むので改善が他業種に波及し最終的には家計に波及します
それが続けば景気回復となるのです
そういった意味で消費者である私たちが究極的には景気回復の
担い手であるということが言えますね
なかなか難しいですができるだけ所得を消費に向けていくことが大事ですね