参院の優越とは・・・・
郵政民営化法案が衆議院を通過しました
多くの造反者を出したと言うことで自分的には自民党の
党のあり方が変わってきていることを強く感じました
いま世の中では参議院で通過するかと言うことに
焦点が当てられています
さて、皆さんは衆議院の優越と言う言葉をご存知だと思います
法律案に関して言うならば
衆議院で可決→参議院で否決または採決せず→
両院協議会で一致せず→衆議院の2/3の賛成で成立
と言うやつです
詳しく言えば採決せずの時には参議院が否決をしたとみなす採決を
衆議院では行わなければなりません
これを見ながら衆議院の優越と言う言葉について考えたとき
優越と言う言葉にだまされて本当に衆議院の意思が
優先される様に感じてしまいます
しかし、現実的には2/3の再可決は現代ではほぼありえません
そうなれば、参議院の採決結果が実質衆議院の意思と
同等の効力を持つことになります
そもそも衆議院は解散があることや任期が短いことから
国民の声を反映させやすいと言う理由で優越が認められています
そうならば、参院が衆議院と同等になるのはまずいです
さらに、参議院には解散→総選挙が無いので、内閣からの
相互監視のもとに置かれていない構造になり
三権分立の部分からも微妙な立場であることがわかります
そういったことから実はいまの政治の世界では参議院の優越
といった事態が生じているといっても過言ではありません
国民の意思が反映されにくい形で政治が運営されていることになります
たとえば今回の郵政民営化法案の場合で考えると
参院で否決され両院協議会が開かれたとしましょう
ここではほぼ一致しないと考えられるので衆議院に送り返されます
しかし、今回の場合会期の延長が一回しかできない
制度に阻まれて再採決までこぎつけないでしょう
そうなると衆院の解散総選挙による国民の意思の確認が取れないことになります
それは困ると、参院が否決した時に解散総選挙をしようとしても
参院が解散するわけではなく的外れな解散になってしまいます
結局、今回のような場合に陥った場合国民にとって重要な
問題に対して実質的に参院の意思が反映されるだけでなく
国民の信意を問うこともできません
この様にいまのような制度では限界があります
やはり、憲法改正の議論の中で、参院の扱い方を
見直していくべきでは無いでしょうか?
たとえば、衆議院での再可決の要件の引き下げや
会期延長の制限の緩和などです
もっとも国民の意見が反映されやすい制度に変えていかなければ
政治不信はいつまでもぬぐえません
自民党の憲法改正案ではほとんど触れられてませんが
国会の制度の見直しも重要だと言えましょう