ケインズ型からの脱却
今までの一般的な財政政策はケインズ型の
総需要管理政策であったと言えます
つまり、失業者を吸収できるくらいの公共事業を起こし
失業率を下げることによって総需要を増大し
消費の底支えを行うという大きな政府的政策です
しかし、今叫ばれているのは公共投資の削減や
公務員削減などによる政府のスリム化、すなわち
小さな政府的政策の必要性です
良くマスコミなどに政府は肥大化して効率性を損なっていると
言われますが効率性を犠牲にしてでも大きな政府を目指すことが
一昔前は政府のあり方として普通だったのです
それは、好景気、高経済成長を誇っていたから可能な
政策だったと言えます
つまり、国が借金をして作った事業によって経済成長が促され
結果的に税収の増大につながっていたからです
高度経済成長期には毎年税収が大幅に上がっていました
しかし、現在では公共財は需要量を満たし新たな公共投資が
借金を上回るだけの社会的厚生を増大させていないのが現実です
そうなると言うことはケインズ経済的政策を標榜してきた
政府にとって予測が難しかったことも事実です
何しろ、ケインズ経済学は不況の経済学とも言われる様に
ニューディール政策をはじめ成功例もあったのですから・・・
不況になったら公共投資で総需要を増大させることが
定石となってしまっていてそれに疑問を持つ政治家は多くなかったのです
現在では経済学のマクロ経済の分野で新たな枠組みで
経済を分析する試みがなされていますが、なかなか
結論が出ていません
こういった今までにない形の不況に対してどの様に立ち向かうのか?
経済学でも明確な答えが出ていない問題ですが
こういった現実に対して政府は総需要管理政策を拠り所とするのではなく
ぜひ新たな財政政策の可能性を探ってほしいですね
それが小さな政府であるのかすぐには結論が出ませんが
いずれの形にせよその場しのぎの守りではなく長期的に見て攻めの政策を
打ち出していかなければいけません
一方で社会保障が膨らみ大きな政府化圧が激しさを増し、もう一方で
世論による小さな政府化圧が増す・・・難しい局面ですが、一歩進んだ
知恵を出し合って小泉流に言う「ピンチをチャンスに」の気概で
最良の政府のあり方を探っていきたいですね