リハビリって何? | masamasaのブログ

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リハビリのこと、庭のこと、コペンのこと

「リハビリでよくなる」とか,「リハビリしないとよくならない」ということを聞く機会が多いです。
では,リハビリで何が「よくなる」のでしょうか?

「リハビリテーションとは,障害者が一人の人間として,その障害にもかかわらず人間らしく生きることができるようにするための技術及び社会的,政策的対応の総合的体系であり,単に運動障害の機能回復訓練の分野だけをいうのではない。」…昭和56年・厚生白書

「リハビリ=歩くこと,体力をつけること」と考えるのは間違いです。リハビリで「よくなる」のは,退院後の生活であって,「動かない脚が動くようになること」はリハビリの過程の1つに過ぎません。入院中の生活が充実していてもリハビリとしての意味を持ちません。あくまで「退院後」を見据えた対応の過程としての話です。


この方は,体力の低下がみられ歩行がふらつく状態で,さらに認知症により歩くと転ぶということが理解できずに,何度も転倒して股関節を骨折した患者様です。この方は,歩く練習をしてもまた転倒する可能性が高く,転倒すれば骨折⇒寝たきり⇒認知症進行となるように思われました。
歩く練習はその後の転倒を惹起しそう。だからといって何もしなければどんどん体力が低下していく…
そこで写真のように車椅子駆動の練習をしていただきました。徐々に負荷を増して,最終的には10kgの重りを引っ張るまでになりました。それまで車椅子に座りきりだったのが,ホール内を自由に行き来していました。これがベストだったのかわかりませんが,ベターではあったと思っています。