冗談音楽の決定的な天才、スパイク・ジョーンズ(1911-1965)の’71年リリースのコンピレーション・アルバム ”Spike Jones is Murdering the Classics (元祖!冗談音楽 クラシック編)”
’40~50年代吹き込みのクラシックのパロディ楽曲を集めた名盤。
ジョーンズと彼の楽団「シティ・スリッカーズ」の、全く容赦ない「暴力的」とも受け取れる遊びに満ちた編曲、奇想天外な音色選び、大胆な演奏の破壊力は、凄まじいばかりだ。
*フランキー堺とシティ・スリッカーズは、彼らのコピーバンドとしてスタートしたそう。バンド名が全く同じなのは、ファン意識丸出しが許され、決して本物からクレームなど来ないという、無邪気な時代だったからだと思う(ザ・ドリフターズは独断的に命名されたとのこと)。
今作で表現される、うがい、咳き、くしゃみ、バカ笑い、擬音をねじ込んでくる、徹底的に悪ふざけな音作りと恐るべきユーモア・センスには、抱腹絶倒するしかない。
彼らはやり込める対象の音楽スタイルを馬鹿にしているわけでも攻撃してるわけでもはなく、原曲のもつポピュラリティ(完成度・耐久性・普遍性)を使って、誰にでも通じる「笑い」へと転換させる。パロディとは、既に元ネタを知っているという共通項の上でしか成り立たないものかもしれないが、仮に原曲に馴染みがなかったとしても、笑いとインパクトある音に申し分はないだろう。
1曲目の "ウィリアム・テル序曲" では、景気のよい曲調に乗って競馬中継が始まり、全く期待されてないダメダメな競走馬「ビートルバーム」が1着になるという、気分晴れやかなエンディングを迎える・・・
01. "William Tell Overture(ウィリアム・テル序曲)"
作曲:ジョアキーノ・ロッシーニ Spike Jones
歌詞
06. "Jones Laughing Record くまばちは飛ぶ(笑う!スパイク・ジョーンズ)" 作曲:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
03. "Pal-Yat-Chee(道化師)" 作曲:ルッジェーロ・レオンカヴァッロ
歌詞
04. "Liebestraum(愛の夢)" 作曲:フランツ・リスト
歌詞
05. "The Black and Blue Danube Waltz(美しく青きドナウ)"
作曲:ヨハン・シュトラウス2世
歌詞
07. "Dance of the Hours(時の踊り)" 作曲:アミルカレ・ポンキエッリ
歌詞
08. "None But the Lonely Heart (A Soaperetta)(ただ憧れを知る者のみが)" 作曲:ピョートル・チャイコフスキー
歌詞
11. "Carmen カルメン(ビゼー・ゲッツ・ザ・ビジネス)"
作曲:ジョルジュ・ビゼー
歌詞
14. "Nutcracker Suite(「くるみ割り人形」組曲)" Part 1
作曲:ピョートル・チャイコフスキー
"Nutcracker Suite(「くるみ割り人形」組曲)" Part 2
"Nutcracker Suite(「くるみ割り人形」組曲)" Part 3
"Nutcracker Suite(「くるみ割り人形」組曲)" Part 4
"Nutcracker Suite(「くるみ割り人形」組曲)" Part 5
*緑表示のリンク先(アマゾン殿)の国内盤は、正確にはオリジナルの該当アルバムとは異なるが、便宜上、現在入手可能で充実した作品集という点で選択しました。今作を初めて購入するなら、是非とも解説・訳詞付きの国内盤で楽しんで欲しい!
尚、このアルバム・タイトルを引用したと思われる ”Yo La Tengo - Is Murdering The Classics” という、ヨ・ラ・テンゴのコンピ盤もある。
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Flight of the Bumblebee / Sergei Rachmaninov 2013-11-04