【新たな相棒】彫刻のシロフクロウは不死鳥へ - RIDLEY FENIX SL - | 1/3 BLUE -One Third Blue-

1/3 BLUE -One Third Blue-

秋田から岐阜へ来た自転車に人生を捧ぐ大学生。
空のあお、海のあを。そして、もうひとつの「蒼」を求めてー。

(10/28執筆)

前回の記事で述べた8月頭の期末レポート・試験の峠。

それを乗り越えた後の日々は、それこそ一日一日をすべて記事として取り上げられるほどに、実に充実していました。

それでも、いつまでも言葉に文字に書き起こしておかないと、忘却の彼方に消えて行ってしまう記憶が無数にあります。

 

今週末、また新しい旅へと出かけます。

そうして自分の人生におけるターニングポイントとすら形容することのできる、忘れられない夏が新たな思い出によって上書きされてしまわないよう、そうした記憶の新陳代謝への微かな抵抗として、今のうちに書きたいと思っていたものと、その熱情を再度呼び起こして、書けるところまで書いてみようと思います。そもそも、この記事を書かないと僕の自転車人生セカンドシーズンにスターターピストルを鳴らすことができない。その言葉の意味は何たるか。大まかにはタイトルで予想がつくでしょうか。笑 

 

さあ、今回もお付き合いください。

 

(実は、だいぶ前に8割方を書ききってはいたものの、アップするタイミングを逃していたんです←

先日、このブログを見てくれている友達に喝を入れられてしまったので遅ればせながら更新と行きます!笑  今回はやや専門的な内容になってしまいます、ゴメンネ。)

 

 

 

 

 

 

 

さて、本題に移る前にひとつ。

以前より懇意にしていただいている、同じ自転車ブロガーのyonejiさん。

既に二週間(3月6日現在、半年近く経ってしまいましたね...遅くなってしまい申し訳ございません)が過ぎてしまいましたが、先日の10月14日をもってブログ開始一周年という貴重な節目を迎えたとのことです。遅ればせながらお祝い申し上げます。1周年おめでとうございます!

yonejiさんがブログを開始された10月というと、僕の私生活では受験期真っ只中で、AO入試の対策に追われている頃でした。(結果は不合格でしたが良い経験になりました)

AO入試の志望理由書および活動報告書を執筆するにあたり、今まで自分が蓄積してきた経験値を見つめ直すことを強いられました。そうすると自分には大した強みが無く、人と差別化できるような要素においても、やたら旺盛な好奇心がすぐに足を踏み入れさせはするものの、見てきた様々な世界はどれも「浅い」ものに過ぎなかったと気付き、しばしば自己嫌悪に陥ったものです。

そのような時、過去の自分を見つめ直す目的で、唯一「深く」足を踏み入れられていたと自負することのできる趣味の自転車を題材としたこのアメブロにアクセスしたところ、温かいyonejiさんのメッセージが届いていることに気づきました。上にリンクを貼った記事の中でも述べて頂いた、何度聞いても気恥ずかしさを覚えてしまうような、「僕のブログをきっかけとしてyonejiさんは自らもブログの執筆を始めた」という事実。それを伝えてくださったあの秋の日。自己嫌悪から自分を見失っていた僕に、自分が続けてきたことは確実に誰かの人生に深く響いているのだという肯定感を頂きました。

 

そのようにして2015年9月から始めていたこのブログも、気付かぬうちに5周年を迎え、各方面から応援の声を頂くようになりました。ブログを見ていたと伝えてくれたことをきっかけとして仲良くなれた大学の友達も存在するほどです。

 

僕、昔の記事を見返すと、羞恥の念から一文を読み終えるたびにため息をついてしまうことが通例となっているのです。過去の自分と向き合うってこういうことですよね。それでも、稚拙な表現も敢えて修正を加えずそのままの状態を保持しています。やはり、今も変わらず好奇心や童心に従順に身を任せている人生を送っていても、自分の歩んできた道や成長の証拠を確認したくなる時があるのです。

 

童心だけはいつまでも捨てきれずにいる僕も、2015年から始まった自転車人生の上では、まだ19年しか生きていない自分にとっては十分「長い」と形容することのできる歳月を重ねてきました。

 

今回の記事では、まずはじめにその年月を遡上していき、2015年に時を巻き戻す必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

――2015年6月6日。

 

当時中学2年生の僕のもとに舞い降りた、1羽のシロフクロウ。(という設定です笑)

その名は「MERIDA SCULTURA400」

「SCULTURA(スクルトゥーラ、イタリア語で『彫刻』)」の名を冠する、その名に恥じない彫刻さながらの造形の美しさが自慢のバイク。

アルミフレームとは思えない丁寧な溶接部の処理と、弓なりのアーチ形状のトップチューブが誇りでした。

 

僕のユーザーネームであり、いつも旅に連れていくシロフクロウのぬいぐるみの名前でもある「しゅえっと」の由来は、フランス語で「フクロウ」を意味する「chouette」。西洋においてフクロウは、ギリシャ神話に登場する知恵・芸術・戦略を司る女神アテナの聖鳥とされたり、ローマ神話に登場する女神ミネルヴァが常に従えていることなどから「知恵の象徴」とされていたり。「森の哲学者」と呼ばれることもあります。

 

フランス語では「フクロウ」を表す名詞であると同時に、「素敵、素晴らしい、かわいい、かっこいい」といった意味の形容詞としても使用されます。

 

TRÈS chouette!
(とてもかっこいい!)

 

SCULTURAは、まさしく、そんな「しゅえっと」の分身に相応しい、最ッ高の相棒でした。

 

 

 

 

 

 

 

納車後2か月経った2015年8月には、秋田市からは300km先の仙台市にも僕を連れて行ってくれた。

秋田という田舎の鳥籠の中で刺激に飢え、もどかしさを感じていた日々に幕を下ろしてくれた。

大げさでも何でもない。世界を変えてくれたのです。

 

 

 

 

 

春も夏も、秋も冬も。

いつだってどこへだって。

2015年以降の僕の人生は、この相棒なしでは語ることができません。

 

 

 

 

 

 

今や僕から自転車をとったら何が残るのだろうかと不安にさせるほど、僕のアイデンティティを確立してくれたのもSCULTURA。

コイツと出会う前の僕はどのように生きてきたか。

その問いに対する解答を導こうとすると、「そんな昔のこと―」と、2015年以前の日々がやたら遥か遙か遠い過去のように思えてしまうのです。

 

 

 

 

 

大会でも使用し、入賞まで導いてくれたこともありました。

 

 

 

普通にのうのうと学生生活を送っていたら絶対に見ることが無かったであろう景色を、たくさん見せてくれました。

 

 

そんなSCULTURAにも、遂にバトンタッチの瞬間が訪れる。

 

 

否。

2020年7月7日

七夕の夜空にて、彫刻のシロフクロウは「不死鳥」へと『進化』を遂げました。

 

 

5年間ありがとう、SCULTURA400。

君の想いも載せて...!!

 

 

 

 

 

RIDLEY FENIX SL  、納車です。

 

 

 

 

 

....さあ!遂にこの瞬間が来てしまいました。

僕の自転車人生・セカンドシーズンはこのRIDLEY FENIX SLと共に幕を開けたのです。

いやぁカッコイイ!!!!何度見ても惚れ惚れしてしまう。(サドルポジションがおかしいことになっていることにはツッコむな)

ということで、今回は僕の新たな愛車の自慢話にお付き合いください←

 

 

実は今回、ショップで完成車として購入したSCULTURAとは異なり、型落ち未使用のフレームセットを単体で購入後、各パーツを別々に揃えて自分でゼロから組んでみました。所謂「バラ完」というものです。このFENIX SLのフレームはそもそもRIDLEYからは完成車としてラインナップされていないということもありますが、各パーツをそれぞれ別個に購入して、工賃のかからない自分の手で組んだ方が予算を安く抑えられるうえ、整備の知識も深めることができます。SCULTURAの整備を怠ってきた反省も、こうして生きてきたのです。

 

 

各パーツに焦点を当てていきます。

まずは駆動系。コンポーネントはR8000系シマノ・アルテグラをアッセンブル。

SCULTURAの購入当時、セカンドバイクの費用を極力抑えられるよう、駆動系を続投させることを見据え限られた予算内で105を搭載したバイクを選択したのですが...何分、メンテナンスを徹底してこなかったもので、あちらこちらにサビも散見されるほど痛ましい状態に。

チェーンは伸び切っているし、クランクやブレーキに関してはディレーラー類と異なり、純正5800系105ではない。

それならもういっそフルで新調してグレードアップさせよう、といった算段でした。

 

 

STIに印字された「ULTEGRA」の文字の高級感がたまらない...!

5800系105は無地であったため、これだけでご飯三倍行けるほどの満足具合です。

(上部のフィルムを剝がさないままであることには突っ込まないでネ)

 

 

 

そしてサイコンはまさかのGARMIN!!

 

 

まさしくサイクルコンピューターの代名詞ともいえるメーカー。

定価なら8万円もします。(勿論中古で購入←)

5月の時点では、まさか自分がGARMINユーザーになるなんて予想だにしませんでした...笑

 

 

実は、6月はじめに2019年から使用していたBrytonのサイコンが盗難被害に遭ってしまったのです。

まだ1年ちょっとしか経ってなかったのにな...

そうして新たなGPSサイコンの購入が急がれた訳ですが、この時すでに同モデルの「Bryton Rider310」は生産終了品となっていました。

自分の中ではCATEYE、Brytonと比較的安価なサイコンを使用してきたので、次に買うのはもうGARMINしかない!!と決めていた部分がありました。たまたま移行時期が早まっただけのこと。GARMINサイコンの購入に関しては、寧ろ必然と言うべきであるのかもしれません。

 

そして購入したGARMIN EDGE810J

やはり何事も経験してみないとわからない。Rider310だって憧れのGPSサイコンであったはずですが、何点か不満があったのも事実。

画面の小ささ、バックライト未搭載、フォントデザイン、そもそもの機能の少なさ...など。それらの課題をすべて解決してくれるのがこのEDGE810Jであったのです。

購入動機は勿論それだけではありません。いやね、画面が大きいだけならGARMINなどという、サイコン界のフェラーリに手を出さずにも済んだのですよ。今やあらゆる廉価高性能サイコンが市場に溢れ、選択肢は無限に存在します。(流石にそれはないか)

 

 

何故GARMINに惹かれるかって?

そりゃこの音ですよ!!←

GARMIN特有のこの電子音。この電子音でライドを開始する喜び。

ずっっっと、ENDOとのライドの出発時には指をくわえ、羨望の眼差しを向けることしか叶わなかった。

そのフラストレーションが僕を衝動買いに走らせたのです。

二世代前のモデルであることは、せっかくガー民になることだし、中古でも良いからやはりかつてのフラグシップ機が欲しい!という所有欲が根底にあります。笑

 

 

 

そして、タイヤもドイツブランド、コンチネンタルの旧フラグシップモデル「GRANDPRIX4000SⅡ」と奮発しました。実は5年間の中で、一度も5000円を超えるタイヤは装着した経験がありません。どうせ進化を感じるならより劇的なものが良いだろう、そう目論んでの旧フラグシップモデルという訳です。

まあ、現行のフラグシップ「GRANDPRIX5000」ではない、型落ちのモデルってところがいかにも僕らしいのですが。

け、決して否定的な意味ではないですよ...汗 身の程を弁えていてよろしい!笑

GP5000より耐パンク性能が優れているという話も聞きますし...!!

 

 

 

...気分が上がって宣材写真()も撮影...笑
 

このように、コンポーネントやサイコン、タイヤに至るまで、全体としては割と僕らしくなく妥協のない仕上がりになりました。

予算の都合上、ハンドルなど一部には中華製パーツもありますが、レビューを渉猟して良いものを選び抜いて、極限まで軽量化を目指しました。

 

 

ボトルゲージ未装着状態で僅か7.4kg。SCULTURAと比較すると約2kgの軽量化を実現させたことになります。姉貴のママチャリの重量の三分の一だぜ!

特にハンドル周りが軽すぎて、操縦性があまりにピーキー。慣れるまでだいぶ苦労させられました。

おまけに車体重量の軽さから、ひと漕ぎで進む距離もスピードも違う。信号待ちのストップ&ゴーも驚くほどスムーズに。

自転車との一体感をより楽しめる面白いバイクに仕上がりました。乗り物を操縦している感覚は無い。もはや身体の一部です。

 

人生初のカーボンフレームということで、初乗車時にはあまりになめらかな走行感に、逆に違和感を感じるほどでした。

あれ、ロードバイクってもっと振動がダイレクトに体に伝わってくるはずじゃ...?

快適すぎる乗り心地故に、記念すべき初走行の際にはママチャリと同様に荷重移動を意識しないまま段差に突っ込んだりすることも。(リム打ちパンクしかねません)

 

 

今の俺は不死身の不死鳥(FENIX)!!!どこへだってマッハで飛んでいくぜぇ!!!

 

 

 

さて、気になるお値段のほどですが、ズバリ普通に店頭で買おうとすると、SCULTURAから続役となるホイールも含めて、大学卒男性の平均初任給.........×2以上...(ボソッ)ほどになってしまいます。汗

日々バイトと学業や部活動との両立に苦しんでいる中で、それだけの額を稼ぐことが如何に大変なことであるかは身をもって痛感させられています。

流石にそれだけの額面を用意することはできない。

フレームは2018年モデルと2年落ちのものを選んだほか、前述の通り店頭で購入せずに自分で組んだこと、複数の通販サイト(海外サイト含む)を利用して最安値で各パーツを別々に揃えるなどして半額以下に抑えました。

 

そういえば、前回の記事ではこんなことを書きましたね。

 

「そんな暑さにやられたのか、5月25日には僕史上最高額の買い物をしてしまう。

それまでは金欠で超・節約生活を送っていたものの、思わぬ収入()があり、ちょうど経産省によるキャッシュレス決済の消費者還元事業の期限間近ということも関係してつい衝動買い、と。

しかしこの買い物がその後どれほどの精神的支柱になったか...具体的には次回の記事で述べさせていただきますよビックリマーク 」

 

まさしく、この5月25日の「僕史上最高額の買い物」というものがFENIXのフレームセットであった訳です。

書いていることそのままですが、当時、経産省がキャッシュレス決済の消費者還元事業として、キャッシュレス決済で買い物をすると5%を還元するという事業が行われていました。また、ヤフーショップでは毎月5のつく日に4%割引となる。 さらにさらに、アプリ利用が初めてなら登録後最初の1か月は還元額+1%、まだ終わりません、キャッシュレス決済の中でもPayPayを使用すると+1%、最後のおまけとしてTポイントも1%分入る。5+4+1+1+1=12、合計12%の額が還元されたのです。

 

「イドラ」で有名な哲学者ベーコンは、僕のこの買い物を見て「知識は力なり」との名言を残したらしいです。教科書に載ってます。(大嘘)

気づけば自転車の買い物のためだけにPayPayを登録したため当初0円しかなかった残高も、気付けばチャージ分を除いても20000円を超える額に増えている。還元割合から僕がだいたいいくらくらいの買い物をしたのかバレてしまう...笑

 

お金の出所については詳細には語りません。そういえば当時は経済支援の給付金制度(不正受給は一切ありませんする勇気もありません)等がたくさん存在しましたね...住民票を秋田市から岐阜市に移し世帯主として独り暮らしをしている僕は、その用途も自らの意思に委ねられた訳ですし...あとは今の時代、そうした額を増やしちゃう「投資」なんて方法も無数に存在しますね...先ほどのベーコンの言葉ではありませんが、知っていると得することがこの世にはあり触れています。二台目は大学1年のうちに買うつもりでいたため、高校時代からのヘソクリもありましたし、こうした買い物そのものも「自己投資」として捉えることもできたり...なんか卑しいな、パトロンの存在があった、みたいなことにしておきましょう。それが一番美しい。

 

 

この買い物が「精神的支柱」になったと述べていましたが、まさにその通りで、以前の記事にも書きましたがこの5月,6月は孤独と積み重なる課題の山で精神的にかなり疲弊していました。そんな中、まっさきに購入したディスプレイスタンドにフレームセットを掲げ、少しずつ完成へと近づく姿を眺めるだけで自らを奮い立たせることができたというものです。

まさしく RIDLEYの完成に従って 僕の心の中の曇り空にも次第に明かりが差し込んでいきました。

 

 

 

もちろん自分でバラ完をするわけですから、このように工具類も揃えました。いやぁそれにしてもなんと眼福なことか。

自転車好きなら誰でも興奮する画像ではないでしょうか。また再びこんな光景を拝める日があったらな...

 

 

 

 

 

さて、それではここからは、なぜ数あるものの中からRIDLEY FENIX SLを選んだのかという話をしていきましょう。

 

 

実のところ、僕の好みを知っている友人たちからは、この選択に対して驚きのリアクションをもらいました。

そうなんですよね、そもそも僕自身、当初はこの色合いがあまり好きではなかったのです。

ぶっちゃけてしまえば2018年当時、初めてこのフレームを目にした際の印象は「緑が余計だな」というものでした。

 

じゃあどうして!?

スーパーカーの代名詞としてフェラーリやランボルギーニを想起することと同様に、僕の場合「カッコイイロードバイク」の代名詞ともいえる存在は2015年、いやSCULTURAの購入以前の2014年からずっと「RIDLEY NOAH」でありました。2014年モデルのNOAHがドンピシャで当時の僕の好みドストライクの黒と青のカラーリングであったのです。それに憧れを抱き、セカンドバイクは青か黒、その2色であることが前提条件でした。確か自転車競技におけるベルギーのナショナルチームカラーは青であるはず。しかしながら、最近のRIDLEYは主力モデルのNOAH、HELIUM、FENIXにどういうわけか青を出してくれない。

 

...そんな訳で、正直なところ妥協が大きいです...!!!(笑)←

 

 

いや、ただですよ、見てください。

そもそもこのフレームの独特の柄は何であるかといえば、なんと世界地図なんです...!!!

画像の通り、ちゃんと日本もチェーンステーの端っこに描かれています...!!

 

以前の記事でも述べましたが、僕は大学で地理学を専攻しています。

地理学を専攻する大学時代に駆る相棒としてはこれ以上ないほどの適材ではないでしょか...!?

ちょっと運命すら感じちゃいますよね。

 

 

 

それに、これはこのフレームを初めて目にした2018年当時から思っていたことですが、カラーリングが僕の大好物、チェルシーのヨーグルト味の外箱そのままなんですよ!今はもう食べつくしてしまいましたが、6月ごろにはネットでまとめ買いをして自宅にストックしておいたほどに好きです。

 

また、この色はあくまであまり好きではない緑ではなく、「1/3 BLUE」の一色であるとも解釈できる。

 

やはり、ブログのタイトルを「1/3 BLUE」にしてしまった以上、「BLUE」には拘らなければななりません。

FENIXの差し色はあくまで緑ではなく、「蒼」と認識することにしています。←

(好きなゲームにも蒼ちゃんという登場人物がいるので個人的に蒼は大好きです←)

 

とはいえ、高知県に次いで森林率全国二位の岐阜県に来たことですし、緑とは切っても切れない四年間になることは間違いないのです。

そうした意味でも大学生活を象徴する一台になるかと思っての選択です。

 

 

 

 

前提条件としてはもうひとつ、僕の好きなメーカーであるRIDLEY、LAPIERRE、LOOKあたりから選ぶといったものがありました。

                    

 

                

 

                  

 

 

(これら3メーカーはどれもメーカーロゴからかっこいいですよね)

よく自分の機材をやたら自虐する人を見かけますが、私は「自分の自転車を愛車と呼べないなどあり得ん!」という感じでそのような人たちに対して喝を入れたくなります。とはいったものの、僕自身少なからずブランドイメージに対する固定観念や好き嫌いがあるのも事実。SCULTURAの購入時にはブランドイメージなどは考慮に入れず、コストパフォーマンスで選んでしまった背景があるため、いつかは純粋に自分の好きなメーカーの乗り手になりたいと思っていたのです。思えば今まではずっと、金銭的余裕の無さから何かを購入する際にブランドを意識する境地にまで達することはなかったので...(一眼のPENTAXくらいか...?)

 

しかしながら、LOOKは言わずもがな、LAPIERREもそもそもの流通数が少ないのかな、この2メーカーには予算内で買えそうなモデルはありませんでした。初めから機材だけでなく旅費の出費も見据えて、コストを極力抑えるためにアウトレットもしくは中古のフレームセットを購入し、自分で安価なパーツを揃えて組み上げるつもりでいました。それでも、このLOOKとLAPIERREのフレームは5年以上前のモデルでなければ予算内に収まりそうなものはありません。

 

そこで目を付けたのがRIDLEY FENIX SL。実際にかの有名な「北の地獄」「クラシックの女王」と称される、パリ~ルーベでプロユースされたモデルながらフレームセットの定価が税込み25万円で販売されているという、高すぎるコストパフォーマンスを実現させたモデルです。

 

いや考えてみてくださいよ、テレビで映っているUCIワールドチームの選手たちが実際に乗っていたバイクがフレームセット価格25万なんですよ!?とんでもないハイエンドキラーだ。

公式サイトでは、

「軽量、 快適性、 空力性を兼ね備え、 進化した プロユースオールラウンドロードフレーム」

「ヘリウムSLX がF1 だとすれば、これは24 時間耐久レーシングカー」と紹介されています。

 

RIDLEY NOAHに憧れを抱いていたり、ゴリッゴリのエアロロードにいつか必ず乗りたいという夢はありました。

ただ、現状、僕の自転車の乗り方というものは、そうしたゴリッゴリのエアロロードが有利に働くような競技寄りのものではありません。もちろん競技もしていくつもりではありますが、あくまで主軸に据えるのはロングライドの「旅」なんですよね。それも、荷物をたっくさん積載して日本一周するようなものでもなく、最低限の荷物で速さと距離も追及したスマートな旅。

20歳になったと同時にランドヌールデビューすることも見据えていますし、つまりはオールラウンドに対応した自転車でなければならないのです。そうした僕が求めるものを確認したうえで、先にも掲載したFENIX SLの売り文句をもう一度確認してみましょう。

 

「軽量、快適性、空力性を兼ね備え、進化したプロユースオールラウンドロードフレーム」

 

文句のつけようがありません。これは運命であるのです。

 

トドメはFENIXという名前。

不死鳥ですよ、chouetteを名乗る者として、乗らないわけにはいきませんよね。

 

 

 

 

 

そして、前回の記事で述べたようにENDOも!!!!

 

 

 

CANNONDALE SYNAPSE CARBON DISC 105 SE

 

えっ。こんなシックなバイクをENDOが選んだ、だと...?!

こちらも定価で買おうとすると税込¥319000にもなる一級品ですが、2019年モデルということで店頭販売価格がかなり抑えられていたとのこと。大都市神戸住みにも関わらず、神戸にとどまらず大阪にまで足を運んで様々店を見て回ったらしいです。

そこで一目惚れしたのがコレ。

 

一般的なツヤケシにもツヤアリにも分類されないような、オンリーワン的カーボンブラックがハートを射抜いたらしい。トラ君といい、こんな運命的な出会いはちょっと羨ましい。あまり一目惚れ的な運命的出会いには恵まれないしゅえっとです。

 

あのENDOがこんな落ち着いたシックなバイクを選んだ!?と最初は衝撃を隠せずにいました。

そりゃそうだ、ENDOはずっと中学生の頃から二台目はCANNONDALEにすると何度も口にしていたものの、その主な理由は派手なロゴと、これまた派手なCANNONDALE特有のあの蛍光カラーのライトグリーンにあったのだから。

候補選出の際も、緑を基調としたバイクの写真をたくさんENDOに送ってやりました。黒に落ち着いたことへの驚きは今も消えないままです。

快適性の追求のみならず、レース設計も随所に施された僕のFENIX SLとは異なり、SYNAPSEはロングライド専門のバイク、とでも言うべきでしょうか。軽量さで言えは前代のLivたん(懐かしい呼び名...!)に軍配が上がるほどで、初めてのディスクロードということもあり、信号待ちのストップ&ゴー等には苦しめられていましたが、抜群の振動吸収性による快適さは追随を許さないほどであるとのことです。フレームの形状も本当に面白い形をしているのですよね。今度会ったときは分かり易い角度から写真を撮ります...!

 

上の画像はどれも8月以降の旅で撮影したものです。どれも、いかにもロングライダー!!!といった具合にポーチ類をたくさんつけていますね。夢にも見た大学生活。金銭的余裕も生まれ、旅の選択肢は今までからは想像できないほどに広がりました。

 

 

 

僕のFENIX SLも8月以降にはこのような姿に。

 


 

むふふふふふ。

所謂バイクパッキングというものです。重装備ですね。(カーボンフレームへの積載の限界に近いか...?)

 

むむ...?背景は海...?

岐阜に海ってあったっけ...?(すっとぼけ)

 

 

さて、この写真はどこで撮影されたものでしょうか。

 

必然的に遠出したことになります。笑

 

次の記事では2020年をざらっと振り返ってみたいと思います。

2020年はまさしく僕らの自転車人生における大きな転換期となりました。

早くお伝えしたかった...!!!

そんなエピソードが溜まりに溜まっております。

 

ワケあって3月6日現在、今までのようなアクティブさは発揮できず、自宅でおとなしくしていなければならない日々を過ごしています。

この生活を有効活用できるよう、今のうちにバンバン更新していく所存です。ご期待ください笑

 

変わらぬご愛顧どうぞよろしくお願いいたします...!!

 

 

 

 

 

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