アサヒビールは、沖縄本島に隣接する小さな島 「伊江島」 で、サトウキビを使ったエタノール生産の研究を進めている。ガソリンにエタノールを混ぜることで化石燃料の使用量を減らし、CO2の排出量削減につなげるとともに、島内でのエネルギー循環を目指している。

 通常(食料として作る)サトウキビの約4倍に上る20本程度の茎が育つサトウキビを栽培し、砂糖そのものの生産量を減らさず、砂糖製造から出る残りかすの 「糖みつ」 や、すりかすの 「バガス」 を使ってエタノールを生産。このエタノールをガソリンに混ぜる。サトウキビの葉は畜産用の肥料として活用するのである。

 牛や羊など反すう動物げっぷに含まれるメタンガスは、地球温暖化の一因になるのは即知られた事実である。メタンの温室効果はCO2の二十数倍とされ、その15%程度が牛などのげっぷによるものとの研究結果がある。

 大手商社の丸紅は、乳酸菌など数種類の微生物を混合した飼料BLCS(微生物利用の家畜清浄システム)の技術を持つベンチュアー企業と提携し、農家への販売を進めている。

この飼料は、げっぷを抑制するほか、体内の消化改善などで、ふんに含まれる窒素などの有害物質を減らす効果があることが帯広畜産大学の研究室が行った調査などからも示された。

火力発電所や製鉄所の排ガスから二酸化炭素(CO2)を9割カットする技術が CCS(二酸化炭素の分離回収・貯留技術)だ。

 CO2と結合する液体を使い、排ガスからCO2だけを取り出す技術が実用化されている。

CO2を岩盤のしたにある地下1000メートル程度の地層に封じ込める技術も進んでおり、日本では電力会社等が出資する 「日本CCS調査」 が貯留場所の調査を始めた。

 政府は、20年までの実用化を目指す。国際エネルギー機関 (IEA) は、20年に世界で約100箇所に貯留施設が造られ、年間約3億トンのCO2貯留が可能になると試算している。50年の貯留量は年間100億トンに達すると見込んでいる。