今日はドームと美術館を回ります。

通りの奥にドームが見えます。

ブルネッレスキが作ったドーム。

今も世界最大の石造りの建物です。


ドームの本体に入るのは無料ですが、行列がすごいので入るのを諦めました。


予約をしていた有料部分に入ります。

まず、洗礼堂。

美しい内部。

今は工事中です。
イタリアはいつも工事中か、修復中というイメージがします。

ふと下を見たら、床の模様もとても綺麗に見えました。

どこまでも続く気持ちいいパターン。

もう一つ高名なのは洗礼堂の扉です。

ギベルティの作。


扉はコンペにかけられ、当初はギベルティとブルネッレスキの共同で製作することになったのですが、もめてギベルティが単独でやることになりました。


15年後にも今度はドーム建設のコンペがあり、勝ったブルネッレスキとギベルティの2人で作ることになったのですが、ドロドロにもめて結局、ブルネッレスキが単独で進めることになりました。


2人は1勝1敗、或いは2戦2分なのです。


2人の天才が激しく争って造った15世紀の建造物が、600年近く過ぎた今も堂々した姿を私たちに見せてくれています。


ドームミュージアム。

ここの左手に3枚の洗礼堂の扉が置いてあります。


さっき外で人が群がって見ていたのは、レプリカです。

ミケランジェロのピエタ。

ピエタが好きなミケランさん。


有料券でも一つ入れたドームの地下遺跡はやはり行列が凄すぎるので、入れませんでした。


お金払っても入れないドーム。

すごい人気ですね。


ウフィッティ美術館に行きました。 

こちらは完全時間予約制。

ボッティチェッリが大人気。


大人気の大作だけでなく、ボッティチェリのこちらの小品を見ても凄さがわかります。


拡大すると、

あることないこと言って目の前の男を中傷する女たち、それを聞いて審判を下そうとする王。


この時期に一気に豊かになった人の表情の表し方。

ボッティチェッリ、すごくいいですね。


この拡大した箇所、10センチくらいしかない。

とても細かい絵。

いいもんが、ぎゅうっと詰め込まれています。


フィリッポ・リッピ

綺麗すぎて、音のない世界のよう。

シニョレッリ、足元にはマグダラのマリア。

何倍に拡大してみても美しい。


2階(日本式の3階)を見たら、下に降りる階段のところにあるカフェで休憩しましょう。

強いオススメです。


なぜなら、


ボッティチェッリや、ラファエロ、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチなど名作の連続でへとへとになったお客さんは、1階のティッチアーノを見ないで帰ってしまうからです!


ウルビノのヴィーナス、わおっ


ヴィーナスと2人っきり、わおっ


1階には素晴らしい作品が本当に多いのです。


このカラヴァッジオのメドゥーサ。

夢に出てきそうなこの絵、世界一不気味な作品ではないでしょうか。


残っている作品の少ないカラヴァッジオが3点見られました。


外に出たらもう薄暗い。

ここはダンテの生家です。


きょう飲んだのは、Borgheli

トスカーナ州のワインです。


イタリアは夜が明るくていいですね。