「クァンシー」は「関係」の中国語の発音です。何故態々中国語の発音でいうの?かというと、中国人の人間関係に対する価値観がそれだけ独特であり、日本語や韓国語の「関係」又は「人脈」、或いは英語の「Relationship」等と区別する為です。(英語では中国語のローマ字、Guanxiと書きます)

中国人の色んな“理解しにくい”行動はこの「クァンシー」の概念を理解しないと永遠に解りません。 中国人はある意味世の中の人間たちを二つの種類に分けます。 一つは自分と関係がある人、もう一つは自分と関係がない人(より平たくいうと知らない人)。  後者は目に見えない透明人のような存在です。  そう、見えないし、認識できない。 よく“マナーの悪い中国人”って日本のメディアでよくとり挙げられてますが、正確にいうとマナーが悪いのではなく、周りにいる自分の知らない人たちを気にしない結果です。 それが解ると何故満席の電車の中ででっかい音を出しながらドラマを見てるのか、何故公共場所で大声で喋るのか、何故空港のベンチを独り占めして横になって寝るのか、等が解ってきます。 別に日本人を舐めてるわけじゃありません、笑。 中国国内でも同じ。 中国人同士でも知らない人は知らない日本人と変わりません。 

 

そう、中国人にとっての人間関係はある意味国境を超える面があります。一旦関係ができたら中国人じゃなくても、気にしてくれるわけ。 その反面、日本人と韓国人は先ず自分と同じ国の人間に気が向きます。 だから知らない人でも同じ日本人、韓国人同志の前には行動に気をつかう。 その代わり、他国の人間に対してはある程度心の壁を作るのです。 その意味でいうと中国人の方が関係づくりのところでいうと相手の国籍をあまり気にしない。

 

先ずはここまで。