グリーンマックス 東急電鉄3000系(目黒線・東急新横浜線)8両セット のレビュー的なもの | TKKseries8000‐677

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東京急行メインに旧大東急系の京王帝都・小田急・京浜急行など
撮りも模型もやっているけど、どっちも中途半端…どうやら最近のメインコンテンツは模型のようであるが、一応このブログのメインは実車の写真

 

グリーンマックスの東急車バリエーション展開の中で、長いこと穴になっていた3000系

 

鉄コレで製品化されたものの、やはり現行車種だしライトの光る模型で…という思いもあり。

 

流石に厳しいかと思っていましたが、新横浜線開業1周年の直前というタイミングで満を持しての製品化発表はとても嬉しかったものです!

 

ということで、待望の製品化となった東急3000系を今回は眺めていきましょう。

 

 

パッケージ

 

JR九州の811系に次いで、初回生産限定という触れ込みの特製スリーブに

 

 

裏側は車号板

 

8両編成ステッカーやクハ3807号車の車番セレクトは、あくまでも現行の8両編成であることを盛り上げます。

 

 

製品名表記のステッカーは残念ながら標準仕様

 

スリーブが特別だからということなのか、初回品は5万番台のスポット生産品扱い

 

3万番台は是非とも車番選択式でお願いします(笑)

 

 

開封

 

 

まずは取説から

 

前述の通り東急3000系は初の製品化なので、取説も非常に新鮮に感じます(笑)

 

 

何時も通りのパーツ取説解説のほかに、ライトユニットの外し方もかなり詳しく解説されているのは嬉しいポイント

 

単純ではあるものの、工程をミスると破損リスクがあるのでちゃんと説明書きを読んでから作業しましょう。

 

 

最後のディテールガイドも当然ながら新規です。

 

 

ステッカー

 

日中時間帯の地下鉄~目黒線・東急新横浜線~相鉄線方面に向かう標準的な運用は概ね網羅

 

正直そこまでニッチな運用にしないのであれば、付属品のステッカーでも十二分に事足りるかなと思います。

 

優先席のステッカーが、窓ガラスの関係で既存車向けと増結車向けに別けてあるのが面白い部分です。

 

 

付属品

 

梯子、デジタル無線アンテナ向け、逆L字アンテナとヒューズ箱向けと、かなり数が多めですw

 

梯子は今回から成形色が黒いに変更、実車の走っている姿を踏まえるとこれで正解かなと思います。

 

 

車両の方はこんな感じに

 

8両編成ですので、GM純正そのままで1編成収まるのは嬉しいところですw

 

 

ということで、お待ちかねの車両を見ていきましょう!

 

目黒方先頭車の1号車3107号車

 

編成のモデルは3107F、8両編成化にあたって改番された後の姿です。

 

製造時はクハ3000形のクハ3007号車を名乗っていました。

 

 

前面

 

造形はバッチリじゃないでしょうか、とても格好良いです。

 

 

東急車では後にも先にも3000系だけのパノラミックウィンドウ

 

ワイパーはGMでは標準的な印刷での表現で、これなら最終増備でワイパー形状の異なる3013→3113Fの製品化も期待?

 

 

スカートはアダプターで前面まで到達させて、連結器はライトユニットと一体化というこれまでにはない構造に

 

後ほど分解した時に詳しく眺めてみましょう。

 

 

側面

 

心配していたかなり紺色に近い青帯は、実車通りの良い色味になってくれて一安心

 

 

ドア枠や窓枠への印刷が結構効いています…これでかなり印象が良くなっているかと

 

GMの製品状態でここまでやっているのは今までありませんでしたので、製品の進化を感じます。

 

 

妻面側

 

現段階で(そして恐らく)最後となっている、妻面に窓がある東急の電車

 

ちゃんと窓にクリアパーツがあって嬉しいです(笑)

 

GM製品として目新しいポイントは幌でしょうか!

 

数年前の新規製品から標準仕様になりましたが、東急車では今回が初めてです。

 

そして銘板類の表現もあり、細かい点で既存製品よりもアップデートされています。

 

 

屋根周り

 

集中クーラーばかりになった今の東急線ですが、その第一号は3000系でした。

 

そんな姿をしっかりと再現しています。

 

デジタル無線アンテナを取り付けてあげると、今の姿らしさがグッと盛り上げるでしょう。

 

 

クーラーも勿論新規

 

別売があれば鉄コレも載せ替えたいレベルに良いです(泣

 

 

床下機器を眺めてみます。

 

山側と

 

 

海側

 

床下機器は3000系既存車に関しては全て新規で、こちらは先頭車向けのもの

 

ざっと調べた感じ下り方先頭8号車のクハ3800形をベースに設計をしているようですが、幸い?にも実車の上下先頭車でそこまで差が無いので2020系のような違和感はなくそのまま使っても大丈夫そうであります。

 

 

方式としては左右分割の従来方式に逆戻りしてしまいましたが、取付ベースを飛び出して左右ギリギリまで表現のある床下機器は殆ど見劣りせず

 

これでも問題は無さそうです。

 

 

分解してみました。

 

座席モケットをイメージした赤色成形で、車端部座席まで表現された現行のGM標準仕様

 

 

先ほど話していました、スカートはこんな感じ

 

 

取付ベースからは結構張り出しているのがお分かりいただけるかとw

 

鉄コレも似たような構成でありましたね。

 

 

新規作成のライトユニットはこんな感じ

 

光漏れ対策?でステッカーの端を合わせやすくなっているのが、目新しいポイントでしょうか

 

整備する時に試してみましょう。

 

ちなみにですが、GM製品の中でも比較的外しやすいので大変ありがたいですw

 

 

裏側はこんな感じ

 

前述の通り連結器パーツと一体で、胴受けまではライトユニットに成形されているようです。

 

 

前面ライト類のプリズムはこんな感じ

 

 

実車の枠の描写?はたまた光漏れ防止?なのかは不明ですが、裏から色差しがなされていました。

 

現行はLEDですが、そういった表現は無し

 

寧ろハロゲン時代のバリ展に期待が持てますので大変嬉しいポイントですw

 

 

折角バラしたので、窓枠の色差しを眺めてみます。

 

上部からだけでなく、僅かですが断面にもしっかりと色が入っているのは嬉しいポイントですね。

 

窓をはめ込めば、断面全てに色が入っているように見えます。

 

 

最後にライトの点灯状態を眺めてみます。

 

前照灯

 

 

尾灯

 

最新のGM製品ですので、しっかりと行き先表示まで点灯

 

やはり現行の車種であればライト類は光る方が嬉しいですね…。

 

 

2号車デハ3207号車

 

8両編成化前はデハ3250形のデハ3257号車でした。

 

 

上り方の妻面には貫通扉を設置

 

こちらもしっかりとクリアパーツでガラスを表現、抜かりないですね。

 

 

側面

 

先頭車と同様に枠類への銀印刷が素晴らしいです。

 

 

妻面も先頭車と同様に銘板類の表現があります。

 

 

屋根周り

 

パンタ無しの車両なので集中クーラーオンリーで非常にスッキリとしています。

 

 

床下機器

 

山側と

 

 

海側

 

パンタ無し中間車で共通の扱いで、動力ユニット対応の有無はあるもののデハ3200形とサハ3600形で共用

 

とはいえ、実車が元々付随車から電動車へ容易に改造可能な設計となっており床下機器配置もほぼ符合しているので共用に問題はありません

 

ちなみにですが、床下機器は奇数編成モデルに設計とのこと

 

東急3000系のネタものは前述の3013→3113Fや、3001F→3101Fなど奇数編成に集中しているので、万が一偶数編成の床下機器を設計しなくとも色々とバリ展は出来そうです(笑)

 

 

3号車デハ3307号車

 

6両編成時代はデハ3200形のデハ3207号車を名乗っていました。

 

 

パンタ付きの電動車ですので妻面には配管があります。

 

最近のGMらしい、細かいながらも存在感のある配管で格好良い表現です。

 

 

下り方の妻面は上り方と比べて控えめ

 

この辺りも勿論ながら実車に忠実です。

 

 

屋根周り

 

集中クーラーながらも、パンタ車なので華やかです。

 

 

地味に東急の新造車では、8000系5次車以来の2丁パンタ車

 

今では当たり前になりましたが、この時点ではこれも非常に新鮮な存在でした。

 

 

床下機器

 

同じく山側から

 

 

海側

 

こちらも新規

 

既存車のパンタ付き電動車、デハ3300形とデハ3700形で共用となってます。

 

ユニットを組んでいるか、単独Mかという違いがあるものの、こちらも単独Mを容易にユニット車へと改造可能な設計としていたので機器配置はほぼ同じです。

 

 

4号車サハ3407号車

 

こちらは8両編成化にあたり増車された中間車で、3000系ながらも5000系と全く同じ車体というとても数奇な存在です。

 

 

車体は完全新規のようですが、窓パーツは既存の東急新5000系製品の流用なのか妻面の貫通扉はガラス無し

 

貫通幌はしっかりと追加されています。

 

 

側面

 

 

車側灯はしっかりと形状を再現

 

是非とも5080系も…とお願いしたいところですorz

 

 

下り方の妻面側から

 

貫通幌があるほか、銘板の表現もあります。

 


山側と

 

 

海側

 

床下機器はこの車両だけ、既存の5000系列より流用

 

実車写真と見比べると、機器を間引くと実車に近づきそうです。

 

 

座席パーツは増結車の座席モケットを反映して緑色に

 

パーツの付け替えのみとはいえ、芸が細かいです(笑)

 

 

さて、頑なに屋根を避けていましたが…

 

今回の製品で唯一といって良い、残念ポイント

 

 

既存の5000系列屋根を流用しているようで、短いままのランボード…

 

うーむ、クーラーはちゃんとしてくれたのですが、ここは残念ながらでありました。

 

6000系にも使えるパーツなのでいずれは頑張ってくれることを期待したいものであります。

 

 

5号車デハ3507号車

 

こちらも8両編成化にあたり増車された車両になります。

 

 

側面から

 

ユニットにすることを意図して設計された車両が居るにも拘わらず、単独Mをもう1両作ったのは大変不思議な話です。

 

 

屋根周り

 

4号車同様に既存の5000系列製品から流用なのでランボードが…というお話です。

 

KATO製品を屋根だけ拝借するのも忍びないので、3Ⅾ出力品で適正化出来ないか期待したいものです。

 

 

5号車の床下機器は完全新規

 

山側と

 

 

海側

 

こちらは専用品なので素晴らしいです。

 

 

6号車サハ3607号車

 

6両編成時代は4号車でサハ3500形のサハ3507号車を名乗っていました。

 

 

模型的にはこちらが動力車に

 

実車的にサハの車両への動力ユニット組み込みは賛否を呼びますが、個人的には床下機器が詰まっている車両ですので全く問題ないかと思います。

 

前述の通り、実車もサハながらも容易に電動車化可能となっています。

 

 

7号車デハ3707号車

 

6両編成時代は5号車で、デハ3400形のデハ3407号車を名乗っていました。

 

模型的には3号車の車番違いという感じで、実車もユニットを組んでいるか、単独Mかという違いです。

 

もっと早く8両編成化されていれば、この設計も活かされたんでありましょうかね?

 

 

日吉・新横浜方先頭車の8号車クハ3807号車

 

6両編成時代はクハ3100形のクハ3107号車を名乗ってました。

 

 

上り方先頭クハ3107号車との違いは、貫通扉があるほか

 

 

逆L字アンテナをこちら側には装備しています。

 

3000系といえば、下り方先頭車にアンテナ2本装備のイメージが非常に強いですので、早く設置してあげたいです。

 

床下機器はクハ3107号車のものを左右反転で取り付けている形ですが、前述の通り寧ろクハ3807号車側が正しいです。

 

 

ということで、グリーンマックス 東急電鉄3000系(目黒線・東急新横浜線)8両セット のレビュー的なもの でした!

 

そこまで数が多いわけでもなく、正直製品化は難しいかと思っていましたが、新横浜線開業という話題の波に乗って?製品化されたのは大変嬉しかったです。

 

長いこと待ったものの、待った甲斐はある良い出来だと思うので皆様も是非目黒線の主力車両をお手元に1編成如何でしょうか

 

GMさんなのでバリ展は豊富にやってくれるでしょうし、見慣れた6両編成や、東横線の暫定運用8両編成など、今後の製品化にも大注目であります。

 

 

大変個人的な話になりますが、1990年代後半生まれの私にとって東急3000系は初めて東急線に来た新型車両でありました。

 

まだまだ切妻で分散クーラーの車両ばかりの世界観に現れた新型車両は“未来の東急線”として物心ついたばかりの私に非常に強烈な印象を残しています(笑)

 

新しい要素を入れつつも、今から見返すと9000系辺りから引き継いだ設計思想も色濃く残っているのが面白いポイントでもあります。

 

そんな感じで、田園都市線沿線民故にそこまで縁が無いにも関わらず、現行の東急車ではお気に入りです。

 

ということで、今回は2編成買ってしまいました…1編成は純粋に楽しんで、もう1編成は相鉄直通対応済みながらも6両編成だった過渡期にしようかな?と考えています。