グリーンマックス 長野電鉄8500系(8503編成)のレビュー的なものを書いてみる | TKKseries8000‐677

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東京急行メインに旧大東急系の京王帝都・小田急・京浜急行など
撮りも模型もやっているけど、どっちも中途半端…どうやら最近のメインコンテンツは模型のようであるが、一応このブログのメインは実車の写真

 

GMの東急8500系、順当にバリ展で地方へ

 

ということで、長野電鉄8500系が製品化となりました。

 

一見すると色濃く東急時代の面影を残しているように見えて…という点もしっかり再現されており好印象の一品

 

レビュー的なものでございます。

 

 

パッケージ

 

3両なのでしょうがないですが、小さいタイプ

 

使い道が無いこの箱

 

家にどんだけあるんだか考えたくないですねw

 

 

長野電鉄商品化許諾済の製品は地味にGM初

 

8503編成とよく分からない商品名ですが、プロトタイプはT3編成で一番オーソドックスな形態

 

図らずも初回の鉄コレと同じ編成セレクトです。

 

 

GMの私鉄電車、アルファベット表記での編成番号表記を製品名に使っちゃいけないみたいな謎縛りなんでしょうかね?

 

近鉄辺りも一般的な電算記号の編成表記では製品化されておらず、謎が深まります。

 

 

開封

 

 

一先ず取説から

 

3両と短いながらも、使用するパーツや取り付けるものが多いので結構ぎっしりです(笑)

 

 

短い電車をじっくり作り込むという意味では、良い題材と言えそうであります。

 

 

ステッカー

 

種別では定期運用のない特急、設定のない急行

 

行き先では、折り返し設定のない朝陽行きや、そもそも行けない湯田中など多数網羅w

 

使っていない運番表示部分は、上部から急行灯撤去タイプ、急行残置で元運番幕タイプ、急行灯残置でLEDタイプと3種類を作り分け

 

貼り位置の指示が無いおまけ扱いで、冬季に使われるクーラーメッシュカバーや乗務員室車掌台側のバックミラーも付属

 

特にバックミラーは長電8500系らしさを多分に感じさせるアイテムなので、付属しているのは嬉しいですw

 

「使いたければ使ってみな」というスタンスも、昔のGMっぽさを感じて大変良いです。

 

 

付属パーツの紹介に

 

後述しますが、前面床下機器のパーツが東急スタイル限定8630Fで使われたものに変更となったので同一の小物パーツセットが付属します。

 

使うのは車上子とATS地上子のパーツのみですが、それ以外にもストックしておいて損は無さそうです。

 

 

アンテナ類のパーツなど

 

アンテナ、ヒューズ箱共に予備0なので結構大変ですw

 

実車の改造に合わせて、増設貫通扉は2つ付属します。

 

 

車両を見てまいります。

 

長野方先頭車の3号車デハ8513号車

 

東急時代はデハ8603号車を名乗っていました。

 

 

前面

 

ほぼほぼ変わってないように見せかけて、ワンマン表記が地方の電車らしさを盛り上げます。

 

 

実車では、ワイパーと表記が被っており、鉄コレだとここの印刷が大分愉快な感じになっていましたが。。。

 

グリーンマックス製品ではガラスパーツの表側からワイパー、裏側からワンマン表記と編成番号を印刷

 

これによって乱れを解消、実車に即した形態にもなるという一石二鳥の効果です。

 

 

長野電鉄仕様に変わった。

 

と、触れ込みの赤帯

 

デハ8622号車と比べてみましたが、あまり顕著な違いを感じられずw

 

どちらかというと今回品の色味が適正で、前回までの東急仕様がおかしかった…という予感がしますw

 

 

前面の床下機器パーツ

 

前述の通り、こちらは東急スタイルの8630Fで新規採用されたパーツを使用

 

このパーツ、別売されるのであればしばらく争奪戦になりそうな気がしますw

 

 

東急スタイル限定の8630Fに関しては、1年ほど前に別途レビューを書いておりますので、もしよろしければ↑のリンク先からどうぞ

 

 

側面

 

 

前面周りと対照的に、それ以外の床下機器は4136~始まる従来の分割タイプの部品を使用

 

あくまでも事業者限定のOEM品で作ったものですので、この辺りは致し方ないのでしょうね。

 

というか、逆によく前面周りだけは使えたなと驚きです。

 

 

車体の方

 

後付け感満載の長野電鉄社紋

 

実車もこんな感じなので良い再現具合だと思いますw

 

 

妻面側から

 

大分前に東急から譲渡されていますので、車端部黄色テープのない姿が美しいです。

 

 

屋根周り

 

クーラーキセは従来通りの成形色

 

白成型なのはクロスポイントのT1編成だけのようです。

 

 

続いて2号車のサハ8553号車

 

東急時代はサハ8905号車でした。

 

実車は付随車ですが、模型的にはモーター車

 

賛否が別れるポイントとなりますが、編成中間で尚且つ床下機器も多い車両ですので個人的には気になりません

 

 

長野電鉄譲渡時に、両側の車端部に扉を増設しました。

 

それを再現できるように、下り方にドアコックが無い妻面を新規で再現

 

付属の別パーツを取り付けると、長野電鉄譲渡後の姿になりますので、是非とも付けてあげましょう!

 

 

側面

 

 

目玉であります、MG装備のサハ向け床下機器

 

まずは(東急時代の)山側から

 

 

続いて海側

 

製品説明だと8601F~8605Fに見られたという解説になっていますが、1974年度増備の8000系6次車8601F~8610Fのサハ8901号車~サハ8910号車に見られた形態です。

 

(余談ながら1982年の編成組み換えでMG装備のサハ8900形を8601F~8605Fの5編成にまとめているので、GMの説明が間違っているとも言い難い部分です)

 

 

既存のSIVを搭載したサハ8900形と比較

 

山側から

 

 

海側

 

当然と言えますが、こうやって見比べると結構様相が違います。

 

中間2号車を動力車にする為に副産物的に作った

 

という雰囲気を感じますが、この差異を作り分けてくれたのは大きいんじゃないでしょうか

 

活用出来るものは結構ありますので、今後の商品展開に期待したいところであります。

 

 

屋根周り

 

こちらに関しては特に新規部分は無しです。

 

 

信州中野方先頭車の1号車デハ8503号車

 

東急時代もデハ8503号車で、譲渡後も車両番号が変わっていない数奇な運命を辿っています。

 

 

前面

 

やはり8500番台はパンタ付きじゃないと落ち着かずw

 

ワンマン表記と編成番号の印刷、床下機器などは1号車デハ8513号車と同一構成です。

 

 

側面

 

 

やはりこちらがメインと言えるでしょう。

 

GM製8500系の弱点であったパンタ付き車両の側灯数エラーを解消し、側灯3つ装備のデハ8500形が実現!

 

東急スタイルの8630Fで実現していましたが、満を持して他の編成にも反映といったところ

 

おせーよというのはその通りなのですが、今からでもやってくれたことは嬉しいです。

 

 

妻面側から

 

ぼやけていても、側灯部分の適正化は絶大と思いますw

 

 

屋根周り

 

こちらも今回の為に弄った部分

 

 

長野電鉄8500系は譲渡時に避雷器の位置が移動しており、今回の製品ではしっかりと再現

 

 

東急時代と印象が変わる部分なだけに忠実にやったのは大正解と言えますw

 

この点は鉄コレでもしっかり出来ていましたね。

 

(逆に東急仕様に戻すって意味では泣かされた部分ですが…)

 

 

ということで、グリーンマックス 長野電鉄8500系(8503編成)のレビュー的なものを書いてみる でした!

 

東急時代の面影を残している見た目をしつつ、細かい部分を見ると随所に変化がみられる長野電鉄譲渡車

 

細かい新規パーツの追加で手堅くまとめていて、3両編成なら見どころの沢山ある良い製品でありました。

 

譲渡車は秩父鉄道7000系も欲しいなぁ…と思いつつ、今回作ったパーツが今後の製品に生かされることを期待しながらバリ展を待ちたいと思います。