鉄コレシリーズから「各地域別になじみの深い車両をセレクト」した新シリーズが登場
バスコレに続く「わたしの街 鉄道コレクション」として大手私鉄の車両が複数ラインナップされる中、東急枠からは3000系が抜擢!
事業者限定版以来の登場ですので注目されたものの、先頭+中間の2両セットという構成
実車が6両~8両編成なのでかなり活用しづらいなとは思いつつ、東急許諾ネタとしては初の一般販売品なのでとりあえず買ってみました。
ということで、前置きが長くなりました。
レビュー的なものでございます。
パッケージ
今までの鉄コレとは異なり、吊り下げられる細長いタイプに
従来の鉄コレ2両セットの箱と比較
こんな感じに無駄に大きくなってしまったので、正直あまり嬉しくなく…お店で陳列するのも邪魔でしょうし誰が得したのでしょうか?w
表面から眺めていきます。
街並みを模したポップなデザインに、左上には「わたしの街 鉄道コレクション」シリーズのロゴ
東急3000系の品番はMT02
製品化発表時はあくまでも“東急電鉄”とざっくりとした車両表記でしたが、製品ではカッコ書きで形式名も表記
左下には通常製品と同様に付属品の案内
台車枠は付属、この案内の中にはありませんが、交換用屋根パーツもしっかりとありますのでご安心を!
右側には別売部品の案内と、前面イラスト
余談ながら車両も含めて印刷済みなのは「34K急行新横浜」なのですが…
2月にヨコハマ鉄道模型フェスタで発表になったGMの東急3000系告知ポスター
こちらの写真も34K充当時のもので、赤羽岩淵で折り返すと鉄コレのモデルである急行新横浜行きに充当されますw
たまたまの偶然でしょうが
同一形式を出す両社が同じ運用を告知ポスターに使ったり、製品の印刷に採用した点は少々因縁?を感じる部分です。
箱の左右面
同じデザインですが、左面は吊り下げ用のフックを出せる構成
右面は下に来るのですが、テープで固定されている他の鉄コレでは見ない構成に
万が一蓋が緩んで自然落下するのを防ぐためでしょうか?
裏面
交換用屋根パーツの案内はこちらに
パンタ無し中間車にして、編成にする場合は「一部実車と異なる部分も」という触れ込みですが、一部異なるというか…(以下略
これ以外の記述は諸注意や製造元の案内など
右上に「東急電鉄製品化許諾済み」の文字もしっかりあります!
箱の上下面は編成での側面イラストで、下面にだけ実車解説があります。
「2000年に登場の説明文」はダウトっぽい感じですが…
恐らく製品プロトから外れる1次車3001Fは除外して、量産車である3002F以降の話をしているのだと思いますw
パッケージ上部の吊り下げ部分
なるほど、親会社が出してるプラレールっぽい感じです(笑)
この内箱をそのまま取り出すと、築堤の線路っぽい印刷がなされています。
ご丁寧にレール部分に溝がありますので、しっかりと車両を飾ることも出来そうです。
箱には一切の記載がないので、お遊びの隠し要素?という感じでしょうか。
付属品は台車枠とパンタ無しの屋根パーツ
一部製品に「屋根パーツが付属しない場合」とあったので心配していましたが、ちゃんとありましたw
台車枠はTS‐1019で、何故かアンテナパーツは付属しておらず
車両に入ります。
ブリスターでの収納状態はこんな感じ…やっぱりこれ細長い必要あります?
お待ちかねの詳細を見てまいりましょう。
モデルになったのは相鉄・東急直通線開業に合わせた8両編成化された後の3003F→3103F
そのうち日吉・新横浜方の2両をセレクトしています。
ということで、先頭車枠は8号車クハ3803号車です。
帯以外の印刷が一切無かった事業者限定版に変わり、あくまでもライト勢向けのコンセプトから表記類は全て印刷済み
印刷制度の関係か車番が少々大きめで、それに沿う形で下部の紺色帯が太めなのは少々残念な部分でしょうか
行き先類は冒頭でも触れたとおり、34K急行新横浜が印刷済み
フルカラーLED化された行き先、おでこに貼られた8両ステッカーなどは時代に合わせた変化ですね(笑)
そのほか尾灯部分だけ色差し済みに
これだけでも少しは格好良くなった気がします。
後に発売された横浜高速鉄道Y000系に合わせて、窓周りの印刷も改善されています。
側面
なんと窓枠のエラーが是正
ヨコハマ鉄道模型フェスタ時点での試作品もアウトだったのでそのままかと思いきや、修正してきたのは予想外でした。
車番は印刷済みですが、号車表記は無し
フォントもイラストで見た時よりは良くなったでしょうか?
側面LEDは急行新横浜が印刷済みです。
折角なので反対側の側面も
こちら側もしっかりと窓枠あります!
妻面側から
ガラスパーツはないものの、貫通扉はしっかりと印刷済み
この点は先発の事業者限定版でもしっかり出来ていた部分でしたね…果たしてGM製品がどうなるか注目です。
屋根周り
前述の通りアンテナパーツは無し
裏っ返してみると既存の逆L字アンテナの取付穴はありますが、相鉄・東急直通線開業までに増設されたアンテナ類は当然ながらノータッチ
逆L字アンテナはストックが幾らでもありますし、弄りやすさではこっちの方が好都合です。
続いて中間車
7号車のデハ3703号車がモデルです。
こちらは窓枠がちゃんとしていましたので、以前と変わりなくw
妻面には思いっきり配管の表現があります。
屋根の入れ替えで編成にして~ってことを思うと、無い方がよかった気も
この部分は難しいですね。
屋根周りは従来と変わらず
クーラーは既存製品と同様にちょっとおもちゃっぽい見た目…GM製品に取り替えたいですね(本末転倒
最後に余談的なお話
鉄コレではお馴染みの製造番号は新規に振り直し
品番であるMTを関したもので、先頭車と中間車は甲乙で区別する形態!
普通はアルファベット辺りにしそうですが、通常製品を一部事業者特注で弄ったものが「製造番号+A」を名乗っている(いわゆるA品番)ので甲乙で区別するしかなかったのでしょうね。
そのうち「いろは」とか出てくるのでしょうか?w
ということで、わたしの街 鉄道コレクション 東急電鉄(3000系)2両セットのレビュー的なものでした!
発売当初から賛否両論、どちらかというと否よりが目立つこのシリーズ
ライト勢向けコンセプトに対して2両5500円の価格設定は厳しさを感じますが、あくまでも編成は要らない「相鉄線をメインに集めてる」だったり「副都心線系統を集めてる」層が“とりあえず並べるために”買うって選択肢はありかもしれません
編成にして遊びたいという場合には相当面倒で、GM製品を買った方が確実に幸せですw