日本初のステンレスカー、遂に製品化
こればかりは難しいかな…と思っていた東急5200系が、Nゲージ鉄道模型として待望の製品化
後発ながらツボを掴んだ素敵な商品ラインナップを誇るポポンデッタがやってくれました!
待たされるという部分はあり、実際この製品も2年くらいwは待っておりましたが、蓋を開ければ良い製品続きのメーカーさんですので今回も楽しみでございます。
パッケージ
赤スリーブのポポンデッタ製品ももはやお馴染みですね。
本当に5200系が製品化されたという喜び
大人の事情的にしゃーないですが、やはり“東京急行電鉄”ですし“TOKYU CORPORATION”と心の中で変換したいですw
下部にはデハ5201号車のイラスト
ポポンデッタのロゴと東急電鉄商品化許諾済の字が並ぶのは、非常に感慨深いですね。
製品化発表時の大井町線編成は中間に含まれる5000系の字もありましたが、横から察するに文字数の関係でカットに
軽ーくですが、目蒲線の箱も
こちらも3両の目蒲線仕様になっている以外は、大井町線の5両セットと同様です。
まずは大井町線の5両セットを開封してみます。
取説
追って発売になる5000系と共通かと思いきや、5200系専用の物でした。
後述しますが、東急マークが別パーツ!という仕様で、それの取り付け案内もあります。
室内灯も仕様が変わって取り付け方法の案内が長くなり、ようやっと取説らしくなってきましたね。
裏側にはお馴染みのクロスが付属
そろそろストックが溜まってきました(笑)
付属パーツの紹介
室内灯用の取り付け器具
大阪メトロ堺筋線66系から採用された新機構で、クリアパーツの支えとなっています。
車内表現を損ねずに室内灯に対応という方式は画期的です!
当然ながらではありますが、公式では純正品専用という案内になっています。
2つ目は短めのスプリング
説明書に記載がなくよく分からないのですが、動力台車用の予備品?と思われます。
目玉の東急マーク
ポポンデッタ製品では史上初になるユーザー取り付けパーツで、エッチング製と思われます。
リアルなのは宜しいですが、予備が0なので1つでも飛ばしたら終了です。
集中して作業に取り掛かりましょう。。。
車両とご対面
5両なので余裕たっぷりと収納w
ウレタンも専用品となっています。
3両セットの目蒲線はこんな感じ
付属品ほぼ一緒で、ウレタンは5両分の用意から当該の3か所のみを使用…なるほど、こうすれば共通設計に出来るわけです。
残念ながら東急マークの封入個数は両数に合わせて減らされていますorz
ということで、大井町線の5両セットを見て行きます。
大井町方先頭車のデハ5201号車
前面より
製品化発表から2年近く待った甲斐はあったんじゃないでしょうか…素晴らしい出来です。
Hゴムは車体側に表現
賛否ありそうですが、個人的には実車の雰囲気を感じられてとても好きです。
製品デフォルト状態でジャンパ線類を装備
手を動かさなくて良いという部分では、TOMIXの東急5000系よりも勝っている部分
ですが、肝心の連結器の形状が???な感じなので、取り換えた方が良さそうです。
ライトユニットは1番ドア付近まで出っ張り…これは色差しで何とかしましょう。
運番幕が窓に印刷なのはマイナスポイント…後で落とすことにしましょう。
ライト類の点灯状態
幕は大井町が印刷済み、こっちはキレイに光るので良いですね。
試作品の段階では急行灯が光っており…
床板に意味深なONOFFスイッチもありましたが、純粋にライト類の切り替えのみで急行灯は点灯しません
側面
こちらも雰囲気バッチリ、戸当たりゴムに色差しがなされているのもとても良いです。
更新で車体裾のコルゲートが撤去された最末期の姿ゆえに、製品で出た大井町線と目蒲線以外の姿には出来ません
今後のバリ展に期待…したいところではあります。
かなり小さい車番もしっかりと印刷されているのはグッドですね…別パーツの東急マークも早く取り付けましょう。
妻面側
検査表や銘板などのモールドはありますが、印刷は無し
幌は標準装備で嬉しいですねw
屋根周り
ポポンデッタ製品初の菱形パンタグラフを装備
大分ごついので、これもTOMIX製品に取り換えたいかも…
パンタグラフに続く配管は、一体成型ながらもシャープなモールドでお見事です。
私鉄電車お馴染みの逆L字アンテナを装備した後年の姿
アンテナは結構ぶっとめですw
私が最初に開けて頂いた箱は、このアンテナが破損していたので、検品できるお店で買う人は注意した方が宜しいかも?
分解してみます。
これが本当にやりづらいです…特に中間車がビクともしません
車体を傷つけたら目も当てられませんので、必要があって外す時は特に注意しましょう。
頑張って?外した車内の表現は素晴らしいです。
座席パーツの塗り分けは勿論のこと、遂に運転台の描写まで…!
そこそこ実車っぽいので素敵ですw
外した序に床下機器も
折角なので両面どうぞw
手持ちの資料を見る限りしっかりと実車に符合していますし、立体感も流石です。
TS301台車
こちらは5000系とも共通品でしょう…ポポンデッタ製品ならではの取り付け器具が台車と一体化している方式
↑の台車は先頭車向けで、排障器の表現が細かいですね。
大井町方から2両目、デハ5211号車
5200系4両編成化の際に増備された中間電動車で、模型的にはこの車両が動力車となっています。
床下機器の表現も遜色ないですし、上部も出っ張っていないのでかなり良い感じです。
逆サイドから
車体幅的に動力ユニットは移植できそうですが、中間車専用設計なので先頭車に入れる為には要加工
登場時3両編成や上田交通譲渡後の姿を自作される方は頑張ってください。
屋根周り
パンタグラフや配管の表現などは、先頭車のデハ5201号車と同等の水準です。
パンタグラフさえ交換しちゃえばOKでしょう
3両目サハ5251号車
初期の3両編成時代から連結されている中間付随車です。
編成中唯一の付随車なので床下機器はすっかすか
とはいえ、専用の一体成型ですのでそこそこ見応えがあるのは流石といえます。
この車両は大井町線の5両セットにのみ付属し、目蒲線の3両セットには含まれていません
屋根周り
全て一体成型かと思いきや、どうやら一か所だけ外れそうな気配がします。
4両目デハ5117号車
見た目でお分かりの通り、この車両だけ5000系のデハ5100形
商品名は5200系で統一されているものの、実車通りにこの1両だけ5000系が先行して製品化されています(笑)
この車両も大井町線の5両セットのみ付属です。
TOMIXの製品以来となりますが、プロポーションはこちらも良さそうで一安心
ドア上の雨どいは印刷表現…装備していた車両が少数派故に、これはしょうがないですね。
少なくとも中間車に関しては、戸袋窓の表現が修正されており一安心です。
TOMIX製品はTNカプラー標準装備のHGでしたので、アーノルドカプラーを装備しているのは少し新鮮?w
屋根周り
往年の東急鋼製車ならではと言える、パンタグラフ周りだけ濃い屋根の塗装が再現されおり感動
これを再現した製品、地味に史上初ではないでしょうか
当然ながらですが、18.5mと5200系よりも若干長い5000系の車体も忠実に再現
これは後発の5000系が編成単位で出てくるのも楽しみです。
左にある5200系の床板と比較
5000系は車体形状故に完全に専用設計、幅が狭いものになっています。
車体裾はTNカプラーが来る部分にアダプターを装備
端は車体色に塗られておりまして
車体に被せると車体裾を端まで表現できます。
逆にアダプターを外すと、車体裾に切り欠きが出来る代わりにTNカプラーを装備可能な仕組み
個人的にはアーノルドカプラーのままで行こうと思います。
5両目の二子玉川園・つきみ野方先頭車デハ5202号車
出荷前の写真で非常に不安を煽られましたが、前面下部コルゲートの撤去された姿はしっかりと再現していますのでご安心をw
その他ジャンパ線の形状や
床下機器
(上部がデハ5201号車、下部がデハ5202号車)
配管周りもしっかりと作り分け
(左がデハ5201号車、右がデハ5202号車)
これは感心させられました…。
ということで、一通りの車両紹介はお仕舞
目蒲線の3両セットも触れておきますと、紹介した大井町線の5両セットからサハ5251号車とデハ5117号車を抜いたものと思っていただければOKですw
両側先頭車は6運行目黒に表記が変わっているものの、中間のデハ5211号車は大井町線セットと全く同じです。
ということで、ポポンデッタ 東京急行電鉄5200系 のレビュー的なものを書いてみる、でした!
待ち焦がれていた…どころか、ほぼもう無理だろうと思っていた電車が製品化されたというだけで嬉しかったもの
出来上がった製品も発表から2年待ったに相応しいであろう素晴らしいもので、分解しづらいなぁ…なんて不満も殆ど吹っ飛んで非常に満足です。
追って発売になる5000系と合わせて、自分なりに弄って東急ステンレスカーの歴代コレクションに加えたいと思います…。
うちに来たからには5両編成はエラーを承知で“田園都市線”になってもらいましょうかね(笑)