ウツラウツラ・・

うつらうつら・・


何時に寝たのか 月は出ていたのかわからないほどに寝てばかりの夜。


絵本から飛び出したような大きなツリーには、
色とりどりに輝くボールが飾られ

そのてっぺんには誰が置いたか星の代わりにサンタさんの赤帽子。

昨日の宴の置き土産のように置いてある。

お開きになったあとの静寂が好き

みんなの笑顔が残っている


ピアノの上には 何年も前の生徒さん達の写真がたくさん置いてある、

いつも思う

なんで私が?

ピアノ嫌いで何度もピアノをやめた私。

練習が嫌でトイレに逃げ込む私。

それがいつのまにやらピアノの先生


いつもいつも 驚く

私の人生は きっと誰かが誘導して守ってくれてるんだ

そう思わずにはいられないほど。


いつのまにやら 温かさに囲まれて

有難いとしか・・ 他の言葉がみつからない



そうだ 今日は 母の日にしよう


諍いもした母・・


老いた母の顔が浮かぶ

喜ぶ彼女の顔が浮かぶ 何をしようか・・

日の出まであと 少し・・