業者の値引きはコストダウンの一側面であり、
そこに自社の「隙」や「甘え」といった内的要因を改善することで
効果を最大限に引き出すということをお伝えいたしました。
そしてその改善方法の具体例として社員の意識改善の方法を挙げました。
自分の決めた「小さな目標」を毎日実行し、「達成感」を得る仕組みを体験させ、
最後には自分たち自身で共通の目標をたて、社員全員で退社前の清掃をするように
なったわけですが、この「小目標」の本当の狙いといえるコストダウンの「ツボ」は
実は「達成感」よりも、行動を「習慣化」 させることでした。
一つの生産的な行動を「習慣化」させることにより、
いままで改善しづらかった様々な行動の隙を一掃する、
そのことこそがまさしくコストダウンの「ツボ」になります。
各個人の癖や習慣でたまっていた無駄を、「止めさせる」というよりも
「癖や習慣自体から変える」ことで、意識の外に追い出し、
毎日、毎回、ある一定のタイミングで反復行動を起こさせることで、
体に「そういうものだ」と自動的に反応させるよう習慣づけ、
徐々にそのレベルをあげていくことで最大限の効果を引きだすことができるようになります。
言い換えると「当たり前」の水準を上げていくということです。
一見物流改善とは関係ない話題のようですが、
この手法は多くの人の手がかかる物流改善にも当然リンクしますし、
生産ラインの連携作業においても効果は最大限に発揮されます。
たったこれだけですが、業務全体によい相乗効果が生まれ、
各場面でこの手法 を応用することで、
経費削減も含めたコストダウン以上の経常利益獲得に成功しました。
実行する上で大事なポイントは「リーダーが率先する事」でした。
もちろん総経理も含みます。
たったこれだけのことを「やろう」とすると躊躇するのは
実はリーダー本人だったりするのですが、
各リーダーが一体何を始めたのかわかっていなければ、
それらを末端の部下まで浸透させていくことは極めて困難です。
そういった事態を予防するためも始めにリーダーからスタートさせる
必要があるわけです。