『奪う』を目的としてきたこの冬のユース練。

今回のお題は「コミュニケーション」。



「チェック」「連動」「間合い」「視野」など、

相手からボールを奪うための手段として必要な要素の「コミュニケーション」。





「大辞林」によれば、

コミュニケーション [communication]



人間が互いに意思・感情・思考を伝達し合うこと。

言語・文字その他視覚・聴覚に訴える身振り・表情・声などの手段によって行う。





さすが、辞書。

もっともな事が書かれています。





「コミュニケーション」というと、よく「指示」という言葉を使ってしまいますが、

もしかすると「コミュニケーション・・・???指示・・・???」

になっている選手には、違う言葉で意識させる事が必要かもしれません。







ところで、ユース練ではもっと別の次元から話が始まります。

メニューはいつもと同じ。

3on2

4on3

4on4(ミニゲーム)

10on10(フルフィールド)



「まず、声を発する事。」

前のブログでは「ボールの位置」などといった事は「その瞬間に過去」であって

あまり意味が無いと書きましたが、

人が走る時の息遣いが聞こえてくるような沈黙が支配する状況を脱する為に、

まず「声を発する事」の習慣化を目指します。



そうは言っても、やはり声の出し方がわからないようなので、一緒にメニューに入りました。

その代わり、

「俺、ゴーリーが俺にどうして欲しいか言ってもらわないと、

動かないし、声も出さないから。」



この意図としては、もちろんゴーリーの意識を改善する為もありますが、

フィールドプレーヤーが声を出す為の根拠として、

「目で見た情報」と「アンテナを周りに向けて、耳で聞いた情報」

の両方を使っているという例を示す為です。



「いい選手」と言われるプレーヤーは、

この「情報発信能力と情報収集能力」が優れたプレーヤーだと言えます。





問題点?

ボールが動く前に考えないから、ボールが動く前に声が出ない。

⇒全てが後手後手となり、声の伝達が起こらない。



問題点?

自分が出す声が正解か間違いかを考えるから、声が出せない。



問題点?

他のプレーヤーの出している情報が耳に入ってこない。



問題点?

声を出す事が「奪う為の手段」ではなく「目的」になってしまい、ボールを意図的に奪えない。





結果としては、想定の範囲内の問題点と、想定の範囲内の進歩が見えていました。

もっともフルフィールドの10on10では、一人でずっと指示し続けているみたいな感じになりましたが・・・

本来ならこれぐらいしゃべるんだよ、といった事を体験してもらえれば、いいんです。



まず、足を前に出すなら、

「前に上がるよ」

足を横に動かすなら、

「右側見てるよ」

後ろに敵を置いているなら、

「そのAT、離しているけど、いい?」

といった

「人間が互いに意思・感情・思考を伝達し合うこと」が大切です。

自分の意思に反して身体が動いているわけでないのなら。





『奪う』を目的としてきた練習は今回で終了予定。

次はやっと、

『点を取る』目的の為に、『奪う』を手段とする練習メニュー開始です。