5月が終わろうとしています。

ここまで大学に入って初めてラクロスを始めた新入生が、

どれだけの練習時間を費やしたのか考えてみよう。



入部を決めた日を4月20日頃とし、約6週間。

うちのチームが週5回の練習で、雨で中止、上級生の試合等で実際週4日の練習。

ボールを触る練習時間は約2時間半。約8割の練習に参加できたとして…

6(週間)×4(日)×2時間半×80%=48時間!

「48時間」。たったの・・・



ここまで教えてきた、「取る、投げる、拾う」の基本は

トータルで48時間の練習時間しか正規には取ってないわけだ。

で、どんな具合かというと…



それにしては、上出来です。

当然48時間以外に、殆どの選手が個人でアフターや自宅でのクロスいじりなどで

練習時間を取っているわけで、その部分も含めて上出来でしょう。

昨日なんて、何人かの暇な新人組夕方4時ぐらいまでグランドで自主練やってたし。

(自分の学生時代は、やることなければ日焼けついでに夕方までグランドにいる事はザラでしたが…。)

今年は特に、基礎の部分での「悪い意味で個性」の芽を摘んできた効果があるようで、

基本を忠実にやろうとする選手ばかりです。

ラクロスのボールのスピードや軌道、動きながらの技術に慣れてくれば、

去年以上のパフォーマンスを期待できる予感あり。



今日は何人か、投げる際の手首の使い方が上手くいってない(早く手首が返ってしまい、

アークのかからない直球のパスが下にいく)選手がいたので、

これまでの「45度前上方の蚊を叩く」以外の言葉を考えてみた。

恐らく「蚊の叩き方」が彼女達の叩き方のイメージと違うのかと考え…

⇒「前上方でお盆を支える」という言葉にしてみた。

そうすると、手首は体の前に来るまで返らない。

結果は…スローの途中でボールが抜けて落ちてしまう。

ボールが相手の頭の上を越えて行ってしまう。。。

大成功です。

最大の欠点である手首が早く返ってしまう部分が解消されました。

ボールはバック回転がかかったいい軌道のパスになりました。

あとは、力加減とタイミングを練習で身につければ、大丈夫。

今日はそれにチャレンジした事が最大の収穫です。



来月からは、基礎の技術に加えて対人プレーの基礎に入っていきます。

対人プレーの基礎⇒まずは1on1。

1on1。。。何から始めるか。

「一対一」とは?

一人のディフェンスと一人のオフェンス。

一人のディフェンスとは?

相手をゴールに向かわせない。⇒相手とゴールの間に自分が立つ。

一人のオフェンスとは?

ゴールにボールを届ける。⇒ゴールとの間に立つ相手を抜いてゴールに向かう。



さぁ、何が必要でしょう?



ディフェンスには、相手の動きに付いて行く「足」が必要です。

だから、まず「ステップワーク」。

相手を止める為の足の運び方を脳みそが知らないと、体は動いてくれません。

ダイヤモンドステップ

ディフェンスするための足の運びのほとんど全ての要素が含まれてます。

毎日やって脳みそに植えつけます。



次に相手が体を使って、ゴールに近づいてくる場合の止める手段。

パワーポジション」。

相手との接点に於いて、力を使わず、相手の力を自分の体勢を作ることによって受け流し、

中に押し込まれないための基本体勢

もちろん、接点でのパワポジを取る為には「足」で動いて行くことが重要です。



オフェンスは、抜くための戦略が必要です。

抜くという事は、相手(ディフェンス)がいるからこそ発生する行為。

だから、相手をどう料理するかが大事。

3つの要素です。

「緩急」「チェンジディレクション(方向転換)」「間合い」。

緩急は、相手との認識の時間的なズレを作る事。

ディフェンスの認識を意図的に作るのはオフェンス側の選手だけに与えられた特権です。

これにチェンジディレクションを組み合わせる事により、

自分とゴールの間に「道」を作る。

間合いは、相手を自分に触れるか触れないかのギリギリの距離です。

相手が「さあ、これ以上は行かせない」と構えたポイントのほんの少し前で、

上記の二つを組み合わせて勝負する。

近すぎると、一番かわしたい位置で相手に捕まってしまいます。

もっと近いとディフェンスにぴったりとくっ付かれます。

遠すぎると、相手が内側にいるわけだから

いつまで経ってもゴールとの間にディフェンスがいることになります。



これらを踏まえて、

オフェンスは相手の背中の位置を獲るようにしてゴールへ向かう。

よくある失敗のシーンは、相手を避けるだけで、ゴールに向かってとても遠回りしてしまうオフェンス。

これでは、マラソンでどちらが速いかぐらいの勝負になってしまい、ラクロスのプレーには向きません。





で、メニューは…

「通せんぼ」

一組のオフェンスとディフェンスと、7mぐらい離れたところにゴール役の一人が立ち、

オフェンスはディフェンスを抜いてゴール役にタッチする。

ディフェンスはタッチされないように通せんぼする

。パワーポジションを使っての接触して押し返すのはアリ。



これをやったあと、クロスをお互いに持たせました。



オフェンスは、まず

クロスを相手の右から左、左から右に移動させる為の持ち替えの練習。

?右手に持ったまま、顔の前を通して左に持ってくる

?クロスを顔の前で右から左に移動させながら、まず下の手を上にスライドさせ、

次に上の手を下にスライドさせ、左手に持ち替える

?クロスを顔の前で右から左に移動させながら、下の手を上にスライドさせ、

そのまま、片手で開いて、もう一度右手で持つ

?クロスを右手で持ったまま、左足を相手の左足の方に出し、右回転して相手の左側に移動する。



上の4つに共通することは、

?クロスを常に自分の顔に向けながら、立てておく事(自然に遠心力がかかる)

?その動きの中ではクレードルをしない事(無駄な動きがボールを不安定にする)

?常に相手-自分の身体-自分のクロスの3つの位置関係を保つこと。



ディフェンスはクロスを自分の身体の幅の範囲内(10時~2時の範囲)でしか動かさないようにする事。

(ルール上の基本です)



このクロスの動かし方を教えた後に、

ボールを持たずに「クロスを持った通せんぼ



ディフェンスはオフェンスのクロスに自分のクロスを当てるか、

ゴール役のクロスにオフェンスを触らせないように押し出せれば、勝ちです。



とりあえず、こんな感じでやってみます。

昨日高校生にも同じようにやらせてみました。

その中からの選手達からのコメント。



「どうやって、抜けばいいのかわからない~!」(高校生)

オフェンスの3要素の使い方を知らない人は、まずはそこに慣れましょう。

これに加えて、

顔の表情、目線、身体の動き、雰囲気を使って相手を騙す「フェイント」

を使う事にも慣れるといいです。



「こんなのディフェンスがゴール役のすぐ前まで近づくと絶対タッチできない!」

(高校生)



ディフェンスの人は考えましたね~。

ラクロスではそこまで下がると、シュート打たれるんです。

だから、ある程度ゴールから離れた位置(これが約7m)から中には

入れない事がディフェンスには重要です。



「相手を騙そうとしても、私のへその辺りを見てるから、騙せない!」

(大学生)

早くもディフェンスのツボを押さえている天才登場です。(その名はAIみ)

そうです。ディフェンスは相手の芯(重心)をよく見ていれば、スピード負けしなければついて行けます。

だからこそ、ステップワークが重要。



そんなこんなで。

今後が楽しみです。

でもやっぱり、

まず投げる取る拾うをしっかりとやってもらいたいと思うコーチの長すぎる独り言でした…