あすなろカップ、チームとして2連覇を果たしましたが、今回の優勝には多くの困難がありました。
・U19代表遠征の為、いわゆる攻撃・防御両中心的選手の欠場と、
それに伴うチームとしての技術レベルの低下
・単独チームでの出場可能人数ぎりぎりの中、練習での怪我人の続出
・天候不順による練習不足
という、不可抗力的な要素が多く、
更には、
・ウィンターステージ準優勝の肩書きは、組み合わせに恵まれた結果
・立教という絶対的評判のチームの存在
(U19代表で一人は抜けるものの、関東ユース選手5人所属、うち2人はU21代表への飛び級)
という「客観的な戦力分析」という邪魔者。
この中で、それでも「優勝を目指す」という選手達がいる以上、
コーチとしてはその為の戦略が必要でした。
最大にして唯一のキーは「意識統一」。
「優勝する」という事に対する覚悟の個人の意識レベルに差は無いか。
「自分達のラクロス」の部分での意識に差はないか。
常に、キャプテンのFジを煽り続けました。
「自分達のラクロス」として選手達に示した戦い方は、
「オールタイムゾーンプレス」で『奪い』、
「早く」攻めて、
「スコアはどの試合も4対1か4対2」。
あすなろでの戦っている姿を想像して・・・
パスミスの確率は50%以上と想定。
20回ボールを失えば21回奪い返せばいいと考える。
だから予測して反応する「早さ」と、奪ってからシュートまでの「早さ」を意識して、
たくさん奪われて、その代わりたくさん奪って、たくさん攻める。
結果想定する失点は多分速攻による1~2失点のみ。
技術レベル、体力レベルの現状を考えると
「速さ」を狙うと能力を超えたミスが起こりやすいから狙わない。
圧勝を狙うと、現実的な実力以上を夢見てしまうから、勝ってもイメージが悪くなりがちである。
技術的に強化必要なものは
「5m前に転がっているGBを誰もが猛ダッシュで一発で拾うこと」
だけ。
選手達には、失礼でショッキングな作戦かもしれませんでしたが、
現実的で、明確なコンセプト=「奪う」事
はウィンターステージでもかなり自信を持っていたので、すんなりと受け入れられたようでした。
あとはひたすら「奪い方」の練習。
最初は1-2-3-3-2とか2-3-3とか、形を意識させましたが、あまり意味がありませんでした。
なので、基本コンセプトを徹底。
BCに二人で奪う。
NEXTを埋めて、選択肢を奪う。
BCの選択肢を限定して、悪いパスを出させて狩る。
BCに二人行くので、後ろは当然数的不利にはなりそうですが、
二人行くことにより選択肢を限定しているので、奪う人数を限定したエリアに集める事ができ、
奪うラクロスができるのです。
ボールを持って攻めている時は、人数をかけないで「早く」攻める。
早く攻めるには、早くスペースを空けて単純に一対一。
又は、奪った後は前にいるエースに早くパスして任せて速攻。
これが一番攻める回数が増える。
人数をかけないのは、どうせ50%ミスするから、奪う為の人数を取っておくため。
ミスした後に奪う為に、ゴール前に行かずに味方のミスを待つ。
そして相手よりも早く反応して奪う。
と、考え方ははっきりしていましたが・・・
朝の早朝練習風景を見ていても、連携不足、コミュニケーション不足、技術不足は否めず、
「本当に大丈夫か?」の声がリアルに上がっていました。
それでもコーチとしては勝算あり。
というか「負けるつもりは、さらさら無い」
と自信を持っていました。
最終的には、この「意識統一」が技術不足を補う
「チーム力」
として機能するという事に賭けていたので。
あとは、選手「ひとりひとりの力」が「勝利」に不可欠でした。
その3につづく