著者 ジャック・カーリー
訳者 三角和代

連続斬首殺人事件が発生。
死体には奇妙な文字が書かれている。
担当するのは刑事カーソン・ライダー
しかし、カーソンには
誰にも言えない過去があった。
しかし、事件を解決するには
過去と向き合わなければならない。
なぜ犯人は死体の首を切り落とし
奇妙な文字を死体に書き込んだのか。
若き刑事の活躍を描くサイコサスペンス

ぶらりと立ちよったブックオフで
ぶらりと購入した本作。
ちなみに105円。
ジャンルはサイコサスペンス。
サイコサスペンスなだけあって
犯人はもちろんクレイジー。
しかし、他の登場人物も
負けず劣らすクレイジー。
とにかく、変人が多く登場する。
犯行の動機は
このジャンルなら別段驚くものでもなかった。
しかし、死体の首を切り落とし
文字を書いた理由には驚かされた。
このクレイジーさがたまらない。
言っておくが、本作の犯人は
生半可な変態ではない。
ド変態である

苦言を言うなら、かなり読みづらい。。。
日本語訳の問題なのか
一文が長すぎるのどうかと思う。
しかもボリュームもなかなかであるので
一向に進まない。

続編「デスコレクター」も読んでみようと思う。
なんせ、これも105円だったから  笑

いまさらエミネムのアルバムを購入し
完全にはまっている今日この頃。
FF12のヤズマット討伐に
心折れそうになりながら
今回紹介するのは「夜市」
著者は恒川光太郎
第12回日本ホラー小説大賞
この本には中編が二つ収録されており、一つは「夜市」
もう1つは「風の古道」である。

妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」
ここでは代償を払えば、どんなものでも手に入る。
小学校の時、夜市に迷い込んだ主人公は自分の弟と引き換えに
野球の才能を買った。
しかし、罪悪感に苛まれた主人公は今宵、
弟を取り戻すべく再び夜市を訪れる。

主人公が迷い込んだ不思議な道。
そこは妖怪が徘徊し
日本全国に通じている。
好奇心で古道に入り込んだ主人公とその友人。
しかし、そこで一緒に来ていた友人が負傷してしまう。
レンという青年の助けを借り友人を救うため
古道を旅する事にした主人公。
旅の途中で色々な出来事に遭遇する。
旅が終わり、最後に主人公が口にしたのは
「これは成長の物語ではない。
何も終わりはしないし、
変化も克服もしない」

ホラー小説大賞をとったが、映画「リング」のような怖さはない。
なにせ、私はホラー映画は大の苦手であるので、そのような作品は
読めない。
妖怪が多数登場するのでホラーという分類なのだろうが、
妖怪に追いかけられたり、人間が惨殺されたりしない。
恐怖は感じない。しかし、圧倒的な虚無感を感じる。
なぜ感じるのか。。。
それは文体と淡々と進んでいくストーリーが原因であろう。
この本に使われている言葉は小学生にも
理解可能である。難しい漢字も表現も無い。
しかし、この文体から感じるのは幼稚さではなく
虚無感である。
改行や空白が多いが、
これらも効果的に使われている。

タイトルは「夜市」であるが「風の古道」のほうが
私は好きである。
妖怪はいるが、私も主人公と同じく古道に
入っていただろう。
この古道、なぜか懐かしい。
好奇心に溢れるあの頃に戻れるようだ。

ぜひ読んでいただきたいと思う。

初めに紹介するのは
「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「町長選挙」からなる
精神科医 伊良部一郎シリーズ。
著者は奥田英郎。
第131回直木賞受賞作。

「いらっしゃ~い」という甲高い声と共に
姿を現す色白デブの精神科医、伊良部一郎。そして露出狂の疑いがあるダイナマイトボディの看護師。
プール依存症や妄想癖、先端恐怖症のやくざなど
訪れる患者は変人、しかし.医者はもっと変人。
伊良部は注射フェチという危険な性癖を持っており
治療に来る患者を片っ端からビタミン注射する。
とっちゃん坊やというより、ただの子供である彼だが
不思議なことに患者の病気を次々の治療していく。
果たして名医なのか、ヤブ医者なのか。。。。


私が読書を始めるきっかけとなった本作。
アニメ「空中ブランコ」を見てとても面白かったので
原作を読んでみたら、これはもっと面白い。
アニメではなぜか伊良部一郎は着ぐるみを常時着用。
この手のものは原作負けするのがジンクス
しかし、アニメはアニメの面白さがあり、
もちろん原作もおもしろい。
どちらもオススメできる。
訪れる患者は一見変な病気ではあるが
これは現代社会にすむ人々の誰もが抱えている悩みが肥大化したものではないかと思う。

本当の面白く、とても読みやすいので
未読の方はぜひ読んでみてください。