NHK「最後の講義」で平野レミさんの愛情あふれるレシピの数々が紹介されていた。家族の絆を深めてきたレシピとその背景にはとても感動した。わたしは食べるもので人間がつくられていると思う。食卓を囲み、ワインがあればなお、お料理の味や雰囲気は楽しく華やかな時間となる。
1980年代に初めて足を踏み入れたスイスのご家庭で、週末にはワインを囲んで、人生の事、恋愛や、家族とのこと、人々は夜更けまで語り合っていたことは、まだ人生経験も浅い私にとって鮮烈な印象を残してくれた。そこからスイスワインの世界へとさらに引き込まれていった。
今日は平野レミさん風とまではいかないが、和歌山県紀の川のおいしいトマトが手に入ったので、佐賀牛と手に手を取って、鍋に収まっていただいた。ベランダに植えたバジルは、日当たりが良いのか、ご機嫌なので手伝ってもらう。サワークリームがなかったので、クリームチーズを少々。ロゼのスパークリングを添えていただく。料理とワインは表裏一体。良き夫婦のように寄り添ってくれる。平野レミさんの言葉とレシピに、今日はあらためて感謝。食べること、作ること、語り合うこと。そのすべてが、人生を少し豊かにしてくれるのだと思う。
