こんにちは、受験パパ@NAGOYAです。

 

今回は、以前ブログで記載した6年生の「一学期の前半」、つまり5年生2月から4月上旬までの、具体的な学習方針やスケジュール等について、一部加筆修正し、【新版】としてお話ししたいと思います。

また、この期間中には「春期講習」がありますので、その点についてもお話ししたいと思います。

 

ご承知のとおり、私たちの子供が中学受験を控えた6年生の時、、つまり2020年(令和2年)は、「全国一斉休校」の影響で、名古屋市立の小学校は 2月29日から5月31日まで休校となり、6月1日から再開されました。3月に終業式、4月に始業式がありましたが、それぞれは極めて短い時間での登校でしたので、結果として、子供はずーと家にいる状態でした。

 

学校は休校でしたが、私たちの子供が通っていた日能研は頑張って教室で授業をしてくれました。

今思うと、よくやってくれたなと思います。

従って、春期講習は塾の教室で実施することとなり、これまでの講習と同じスタイルで受講することができました。

しかし、4月1 6日に愛知県に対して緊急事態宣言が発令された以降、日能研もやむなく「休塾」となりました。

 

新6年生になると、塾で取り扱う分量も難易度も飛躍的に上がります。

国語は大人が読んでもおかしくない題材(出典)が選定されていますし、算数も授業の演習で過去の入試問題が取り上げられることが多くなります。社会も理科も内容が既習単元であっても、内容が高度になってきます。

 

あと、この6年生の一学期を通じてですが、講師から指示される大量の家庭学習用課題をこなすことに必死だったというのが正直な感想です。

特に算数は本科教室テキストだけでなく「強化ツール」という補充教材からも家庭学習用課題が出されるため、その分量は他教科に比べ、圧倒的に多かった印象があります。

 

また、日能研ではテストの回数も大幅に増えます。

基本的に「学習カ育成テスト(単元復習テスト)」が毎週あり、毎月「実力判定テスト(全国公開模試)」が開催されます。

ですからテストの復習についても、算数についてのみ、テストを受験した翌週にもう一度全問解き直し、そのニ週間後に再び全問解き直すこととしました。

これは、いわゆる「エビングハウスの忘却曲線」に基づく、知識の定着度に着目した取り組みです。

結局、都合3回同じ問題について間隔をあけながら取り組むわけですが、「3回とも間違えた」問題で実際の正答率が高かったものはさらに個別の復習を行いました。

加えて、算数については、この期間だけの取り組みとして、「長時間でもじっくりと深く考える」、つまり「思考の持久力」を身に付けさせるため、難問については時間がかかっても考えさせることを行いました。

これは、難問に出会うとすぐに解答を見にいく「癖」がつくと、解法パターンを安易に覚え始めます。

これでは「初見の難問」に太刀打ちすることが全くできません。

そのため、かなりの我慢を要しましたし、時間も掛かりましたが、難問に対してはある程度長い時間でもじっくり考えさせることとしました。

結果として必要かつ十分な思考の持久力は身に付いたと思いますし、7月以降はこうしたことに取り組む時間がなくなりますから、この時期に取り組んでおいて本当によかったと思います。是非、おすすめします。

今思い返してみれば、子供の集中力を考えると、算数ー問あたり最大「30分」が限界かもしれません。

それ以上は頭の回転が鈍りますし、ただでさえ貴重な時間が勿体ないです。

 

春休み中(3月下旬から4月上旬)にあった春期講習は、5年生までに受験に必要な単元の多くを履修完了していることを前提とした「総復習」といった内容でした。

従って、ご自分のお子様に不得意な教科や単元がある場合は、あらためて「復習=補強」を行う絶好の機会です。

夏期講習も内容的には「総復習」となるのですが、そもそも取り組まなければならない分量が桁違いに多くなりますから、個別に復習するほどの余裕がありません。

ですから、すでに不得意な教科や単元が明らかであれば、この春期講習期間中に克服することを強くお勧めします。

特に算数が苦手になってしまうきっかけとなりやすい「分数の四則演算」や「比と割合」に不安がある場合は、春期講習で完全に不安を払拭しておかないと、その後、取り返しがつかないこととなります。

幸いなことに この時期の塾の講師の方々は、前年度の中学受験が終了したばかりであり、質問に来る生徒も少ないため「余裕をもって」質問対応してくれます。今の時期に算数の担当講師に頼ることが「チャンス」です。

 

次に大切なことは、6年生になった機会という「節目」をうまく使い、塾での学習と家庭での学習の「基本スタイル」を確立しておくことがよいかと思います。

5年生のときとは違い、授業の内容も高度になるので、「授業の時間で、授業内容を理解する。」という基本的なことがますます重要になってきます。

 

私たちの子供も、塾の授業→その振り返り(復習)というこれまでの学習スタイルを踏襲し、授業内容の理解に全力を注ぐことができたため、春期講習後の「実力判定テスト」でも成績を落とすことなく、まずまずの成績を維持することができました。
あと、私たち夫婦だけの話かもしれませんが、この時期は夫婦間で勉強方針を巡る対立が最も激しく、子供そっちのけで、激しく口論したことを覚えています。

新6年生を迎え、「あと一年しかない」という焦りが私たち夫婦のお互いにあったため、両者とも気が立っていたのかもしれません。

最終的にはこのままでは離婚してしまいかねないと思い、私が譲歩し、妻の意見に従うことが多かったと思います。

ただ、今振り返ると妻の提案にも間違いはあったものと考えています。ですから、まずは相手の意見を採用するものの、不具合を指摘して徐々に改善し、結果として、もともと自分がやろうと思っていたようにやればよかったかなとも思います。

 

かように私たちの家族は、時には「一触即発」の6年生一学期だったわけですが、そんな中でも、私たち夫婦から指示される内容を黙々と取り組んだ、私たちの子供は「偉い!」と思います。

 

この時期の、基本的な一日のスケジュールをお話ししたいと思います。

夫婦でいろいろな議論を重ねた結果、一日のスケジュールを基本的に「朝型」にすることとしました。

その理由は、私が自分の子供の勉強を見る時間を毎日確保するためには、会社に出勤するまでの時間しかないとの結論になったためです。

ですから、平日は、朝6 : 00から勉強を開始し、朝食と出勤準備を行う時間( 7 : 00のまでの「60分間」を、私の担当教科であり、かつ不得意科目でもある算数と理科を勉強する時間としました。

当然、算数はこれだけでは絶対時間数が足りないので、私が自宅にいない時間でも取り組むことができるよう、塾から指定された家庭学習用課題をもとにその日に実施する内容を指定し、帰宅後にその結果を確認し、必要な場合はその場で指導することとしました。

 

ただ、実際取り組んでみると、子供はなかなか朝起きてくることができません。

睡眠時間を十分に確保するため、塾から帰宅した授業の振り返りを簡単に済ませたあと、お風呂・就寝としたのですが、就寝時間が遅くなることもしばしばありました。ですから、子供は勉強を開始した30分くらいは「夢うつつ」な状態であることが多かったと思います。

そこで毎朝、日能研の副教材「計算と漢字」の計算問題を一定数解き、「目を覚まして」から本格的に勉強を行うこととしました。

計算問題は毎日少しずつではあるものの一定数解き続けることが、のちに計算力の向上につながります。私たちの子供も「毎朝」計算に取り組んだ結果、6年生の12月までにはほとんど間違えることがなくなりました。

もともとは「目覚まし」が目的という不純な動機であったとはいえ、我ながら大変良い取り組みであったと思っています。積極的におすすめします。

 

なお、これまでお話しした基本的な一日のスケジュールは、最後の中学受験当日まで、ほぼそのまま続けることとなりました。

一方、日能研の通常授業ですが、火曜日に授業数3コマ、木曜日に授業数2コマ、そして土曜日に授業数5コマの授業スケジュールとなります。

5年生の時に比べると、大幅な「増加」で、受験終了までこの授業スケジュールとなりました。なお、以前にもお話ししましたが、日能研の授業時間は一コマ(時限)で70分です。

授業の時間は、火曜日は17: 00開始で20 : 55終了、木曜日は18 : 20開始で20 : 55 終了、そして土曜日は12 : 30開始で19 : 00終了というタイムスケジュールとなります。

平日は随分遅くまで授業があります。そのため、火曜日は、いわゆる「塾弁」を塾の教室で食べることとなります。

日能研も生徒の腹が減ることはわかっているので、最後の授業の前の休憩は15分と通常よりも「5分」だけ長くなっています。

 

あと、6年生になると、「日特」が始まります。

 「日特」については、別の記事で詳しくお話ししていますので、そちらをご参照していただきたいと思いますが、一学期は「入試問題に触れる」ことがメインテーマでした。


ただ、私たちの子供は、実は、6年生の一学期(前半)は「日特」に参加していませんでした。夏休みまでの間は不得意である算数を集中的に復習する時間を日曜日にしたいと考え、教室長と相談した結果、そう決めました。

ところが、新型コロナウイルス感染症のために学校が休校し、緊急事態宣言以降は塾も休塾したために、突然、算数を集中的に復習する時間が生まれたおかげで日特を受講する余裕が生まれ、一学期(後半)では、日特に参加できることとなりました。日特も一学期の最初は映像授業(Zoom授業)であったため、授業の様子が何となくわかったことも幸いでした。

 

以上が、新6年生の「一学期の前半」、つまり5年生2月から4月上旬までの、具体的な学習方針やスケジュール等となります。

 

今思えば、6年生一年間を通じた基本的な「学習スタイル」が確立され、そのまま中学受験の当日まで続けたという印象です。

ですから、試行錯誤を伴うことと思いますが、自分たちの家族、お子様にとって一番しっくりくる具体的な学習方針やスケジュール等を検討してみることがよいと思います。

一度決まれば、あとは最後までやり通すが重要だと思います。