こんにちは、受験パパ@NAGOYAです。


今回は、今後の大学の「あるべき姿」、及び「再編成」の続編として、「B F (ポーダー・フリー)  大学の淘汰!!!」についてお話したいと思います。

前編に引き続き、過激な内容を含みますが、「鷹揚な気持ち」で受け止めてくれると大変助かります。

参考までに、前回の記事をリンクしていきます。↓

 

 

まず、今回、話題とする「BF(ボーダー・フリー)大学」について少し説明します。
 ※「Fラン(フリー・ランキング)大学」という表現で呼ばれることもあります。


「ボーダーライン」とは、河合塾が発案した「受験用語」だと理解しています。 
これは、河合塾が主催している「全統模試」受験者全員の追跡調査をもとに各大学・学部毎にその合格・不合格の状況を分析し、合格者と不合格者の人数が「同数」となる偏差値(もしくは共通テストの「得点率」)を「ポーダーライン」と定義したものです。

河合塾では、このポーダーラインを「合格率50%」と定義しています。 
「ポーダー・フリー」とは、合格者と不合格者の「境目」がはっきりせず、「合格率50%」と定義できない状態をいいます。

具体的には、出願者の中で「不合格者」が極端に少ない状況、つま り「出願すれば、ほぼ合格する」状態であると理解されています。

河合塾+全統模試の「入試難易予想ランキング表」でも、はっきりと偏差値の欄に「BF」と記載されています。

 

実は、日本には上記のような大学(全てが私立大学です)が、たくさん存在しています。
 

私が18才、つまり大学受験生だったときは、大学受験を目指す高校生は何かしらの受験勉強、 具体的には受験参考書の購入や、予備校や塾に通ったりしたものです。
しかし、1992年以降、18才人口が減少に転じたにも関わらず、各大学とも定員をほとんど削減せず、しかも「学問の自由」と「大学進学率向上」というもっともらしい理由の下で、文部科学省も新設大学・学部を毎年認可し続けました。
結果、当然の帰結なのですが、現在は「大学進学を希望する者=大学の定員数」という状況になっています。加えて、国公立、私立を問わず多くの大学・学部で「定員割れ」が発生している状態です。
 

昔から「入学しやすい大学」は存在していましたので、大学入学の「間ロ」が広がったことは素直に歓迎すべきことからもしれません。
しかし、BF大学のほとんどが、「高等教育に値する教育ができていない。」、「在籍学生の相当割合を留学生に頼っている。」、「『私学助成金』を得ることで運営法人の延命になっている。」ことから、このような大学は日本の将来を著しく貶める「諸悪の根源」になっていると思います。

一刻も早く淘汰し、廃校にすべきだと考えます!!!
 

では、何がそんなに「悪い!」といえるでしようか?
 

まず一点目として、BF大学は、高等教育を受講するに必要かつ十分な基礎的な知識・能力を有 していない生徒を入学させているケースがほとんどであるため、結果、「大卒」としての能力を担保できていない生徒を数多く卒業させていることが挙げられます。
一般的には「大卒>短大・専門卒>高卒>中卒」の順で生涯年収が多いと言われます。

しかしながら、現実には、高卒で大企業に正社員として入社したものは、B F大学卒で中小企業に契約社員として入社したものよ りも年収が多いと思います。
ですから、前述の比較は必ずしも全ての場合に該当するわけではないと思いますが、「どんな大学でもいいから、『大卒』という学歴が欲しい。」という「『学歴』神話」だけが根強く信じられているわけです。

学歴社会の「功罪」のうち、「罪」に値するものといえるかもしれません。
 

国も「大学設置基準」を大幅に見直し、「大学」としての高等教育が実施できず、かつ結果も出せないならば、「大学」という名称を返上させ、専門技能の取得に特化した学校、つまり「専門学校」 に学校種別を変更させるべきです。


なお、ここでいう「大学」としての高等教育とは、高校までの知識・技能を基盤に、広範な知識の獲得と専門的な技能の習得を行うことであり、併せて、他者との建設的な議論を可能とする柔軟な思考力、及び自らの意見を他者に理解させられるだけの表現力を獲得する教育といえると理解 しています。

言ってみれば、いわゆる「学力の3要素」をより高度化・深度化した状態だと言えます。 
22才にもなって、かつ「大卒」という肩書きを与えながら、その名にそぐわない、著しく能力が劣る若者を量産することは、「悪」以外の何物でもないと思います。 


次に、ニ点目として、「BF大学」の多くは、在籍学生に占める留学生比率が高く、特に東アジア、東南アジアからの留学生比率が高い状況にあるということです。

1 8才人口は年を追うごとに減っています から、その減少分を留学生で安易に埋めていると言ってもよいでしよう。
留学生は、国費留学を始めとする「奨学金」を得て留学している学生はごくわずかで、自国で「多額の借金」をして留学している学生が大多数だと思います。また、日本の留学ビザでは短期労働(アルバイト)に大きな制限があり、アルバイトだけではその借金を返済することは不可能です。
とすると、BF大学は、留学生に多額の借金を負わせ、その中から入学金と授業料を支払わせているわけで、留学生を不当に「搾取している」と言われても仕方がないと思います。


一方、日本政府(=文部科学省)も「留学生30万人」を目標として掲げているようですが、BF大学の単なる「延命策」にすぎない現状の留学制度を改め、日本で高等教育を学び、帰国後に大いに活躍してもらう「本来のあるべき留学生」を育成すべく、留学資格の条件、及び留学生のサポート体制の具備を大学側に強く課すべきではないでしょうか?
現状では、若者を騙して日本に留学させている点で、極めて評判の悪い「(海外)技能実習生制度」と何が違うのか、よくわからないと思います。


最後の三点目は、大学としての機能を果たしていないBF大学にも「私学助成金」として私たちの税金が使われていることです。 
社会的には「悪」とさえ言える教育機関(?)に税金を使うくらいならば、小・中学校の公教育をもっと充実する方向に税金を積極的に投入すべきだと考えます。
公立の小・中学校は、現実には、複雑な家庭環境にある子供の保護(=社会福祉)まで担っている状況であるにもかかわらず、そういった境遇にある子供たちを満足にケアできていないと思います。まずは、この点を改善し、十分に手当すべきです。
 

以上、B F大学の「大きな罪」をお話ししました。


日本は「学問の自由」が認められているので、私立学校を設立することに大きな制約を掛けることは本来よくないと思います。ですから、逆に強制的に廃校とすることも本来はよくないと思います。 
しかし、相応の教育機関としての体を成していない大学は、今すぐにでも「廃校」し、淘汰すべきです。

結局、様々な制度を「厳格化」することで、新入生=留学生がいなくなり、私学助成金も受け取ることができなければ、相当多くのBF大学は学校経営が立ち行かなくなり、「廃校」するはずです。


公立の小学校、中学校、高校は、若年人口の減少に伴い、定員を減らしたり、学校自身を統廃合しています。

特に統廃合は卒業生にしてみれば、なかなか納得し難い面もあろうかと思いますが、毎年全国各地で多くの学校が統廃合されています。
そういった教育関係者及び地方自治体関係者による涙ぐましい努力がされている一方で、「役に立たない」というよりも「害」としか言えないB F大学がいつまでも存在し、私学助成金=私たちの税金がそこに投入され続けていることには、到底納得がいきません。!!!