【第8話】
「とりあえず、今日は帰ってください!私はこの後お父様とお話があるのであなたがいると邪魔なんです!」
はぁ…はぁ…。お願いだから、今日はもう帰って…。
「…分かりました。ルーズ様とのお約束なのであれば。」
ガチャ
やっと帰った…。
バンッ
「どういう事ですかお嬢様!?ルーズ様とのお約束なんて無いはずです!!」
「アンナ、ごめんなさい。あの言葉は本当の事じゃないの。それだけは信じて、私はアンナのこと好きだよ。お父様とのお話も本当のことなの。今から行ってくるね。」
「ほ、はんとなんですか…?し、失礼しました。」
やっぱり、お嬢様おかしいわね。グリース様がいらっしゃってから、人格が変わったみたい。ルーズ様に報告するのを考えた方がいいかもしれないわね…。
「お父様」
「ん?どうしたんだ。グリースが来ているのではないのか?ディスティナ。」
「お父様。私どうしてもお父様にお願いしたいことがあるの。」
「どうしたんだ?言ってみなさい。」
断られるのは承知よ。私とグリースはお互いに一目惚れ…運命みたいなもの。お父様も婚約も納得していたらしいから。
「あのね…。」
「婚約を解消してほしいの。」