『小説でころり騙され若者を信じる老女わかる気がする』



家族で温泉に行ってきました。大浴場の脱衣所でいつものように髪を乾かし、いい手触りだと満足して鏡を見たら、あれ?思っていたのと違う!



髪をそろそろ染める時期だったのもありますが、そこに映っていたのは、老女という印象の自分でした。



以前、幾度となく同じシチュエーションで大浴場の鏡を見ていましたが、いつもはもっといい感じの自分だったんです。



なんか、歳をとった実感が思いがけなく胸に迫り、自分の衰えや未来への不安、だんなや息子の私の不安に対する無理解などまで、急に沸き起こりました。



そこで、アガサ・クリスティの小説によく出てくる、大富豪の老女(老人)を思い出しました。



お金欲しさに、献身的に尽くす若者。


それにころりと騙されて遺産を残そうとする老女。



ハッキリどの小説の登場人物かなどまで覚えていませんが、そういうお話があったように思います。



その老女の気持ちがすごくわかった気がしました。



今の私の、たぶん家族には軽くあしらわれるようなこの不安感を、「わかります」と言いつつ、優しく寄り添ってくれるような若者がいたら騙されるよな……と。



でも、本当に私のことを思ってくれるのは家族なのでしょうが、家族はそこまでわざとらしく尽くしてはくれませんからね。