穢多非人との決別。いま忽然とすべての姿が明らかになった。確かに親から受けた上流のパラダイムには大きい影響を受けた。しかしそれ以上に時代の下流のパラダイムにも大きい影響を受けていたのだ。その岐路はは受験の時、立命に入学の時、党に接触した時に運命づけられた。その変化に気付いてはいたが却って歓迎する気持ちにもなった。それは人間階級の相違、上流から下流への凋落。しかしその時には、むしろこれが正義、進歩、人生の正道だと思い込んでいた。出会った人間達には明らかに異なる異質な傾向があった。それは「顔なし」族。