「子どものことでイライラする」「感情的に叱ってしまう」「叱ってしまう自分が嫌」ということが、子育て中のお母さんは経験したことがあると思います。子育てに関するストレスを解消するにはペアレント・トレーニングがおすすめです。「ペアレント・トレーニングって何?」と思われる方が多数です。ペアレント・トレーニングは科学的に実証された、子育てスキルをアップするプログラムです。


ペアレント・トレーニングとは?

ペアレント・トレーニング(ペアトレ)は、1960年代にアメリカを中心に始まりました。その、基本理念は親が子どもの最良のセラピストになれるという考えに基づいています。

子育て相談や専門家が親へ子どもへの対応を助言することはよくあります。しかし、専門家のする助言は正論であったり、実際には実行困難であったり、各家庭の実情にあわなことがよく聞かれます。
親が子育てするのに必要なスキルは、各家庭の価値観、実情に合ったもので、親が実行しやすいものが必要です。ペアトレは各家庭の状況や価値観に合わせて、子どもの対応に取り組むことが可能となるプログラムです。

ペアレントトレーニングがストレス軽減に役立つ理由

ペアトレは子どもの行動をよい方向へ変える親のトレーニングです。でも、お父さん、お母さんの気持ちや行動も変わります。イライラが少なくなる、ゆううつな気分も減るということがあります。その理由をいくつかあげます。

・子どもが変わり子育ての自信がつく

・子どもの困った行動へパニックにならず落ち着いて対応できる

・親に工夫する力が身につき、子どもへの対処能力が向上する

要するに、親のスキルが子育てスキルの向上と子どもが変わることが理解出来ると、ストレスは減るということです。ストレスの低い人は問題への対処するスキルや対処方法をたくさん知っているとも言われています。子育に関しても、子育ての方法を具体的に知っていて、対応もバリエーションがあると、ストレスは減ります。

ペアレント・トレーニングのテクニック紹介

基本理念

ペアトレの基本理念は「応用行動分析」です。応用行動分析は人や動物の行動を対象とした行動分析学から得られた知見を、人間の行動変容に応用することです。応用行動分析はスポーツ、医療、教育、福祉、経営など幅広い分野で使われています。

ほめるポイントを増やすコツ

ペアトレではほめることをしっかりと習得してもらいます。褒めることで問題行動も著しく減ります。まずは、褒めることがペアトレでは大切です。また、ご褒美も十分に使います。ご褒美ってつかっちゃだめと思われている方もいます。ペアトレでは上手なご褒美の使い方のコツをお伝えします。ほめポイントを増やすコツを知ることで、ほめる習慣を身につけるはじめの一歩になります。

指示の基本はCCQ

指示とは伝えることです。してほしいこと、してほしくないことを適切に伝えます。いくら褒めても、子どもがしてほしいことを理解していないと、何もはじまりません。指示が上手になると、子どもは行動がしやすくなります。指示の基本はCCQと言います。まずは、CCQから取り組むと、子どもが言うことを聞いてくれることがちょっと増えます。


なるさでのペアレント・トレーニング

なるさ療育学習室でもペアレント・トレーニングをしています。5~6回のミニ講義とケース検討を行っています。主に個別でのトレーニングで個々のお子さまに合わせた対応方法を話し合うことが出来ます。今回、紹介しペアトレのテクニックは一部です。問題行動への対応法、外出時の対方法、学習の方法などの講義や個別の対応も話し合います。興味のある方は是非お問合せください。


via なるさ 療育・学習室
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