母国語すら忘れてまうがな | 国際結婚とハーフの子ども

国際結婚とハーフの子ども

「前世が出てきてコンニチワ」http://ameblo.jp/seiuchiwakuwaku/の姉妹ブログです。前者はオカルト系、こちらのブログでは、主に国際結婚、ハーフの子供のことなどについて書いていきたいと思います。

皆様、こんにちは。蒲田乃セイウチです。

以前、外国語上達のカギは訓練という、当たり前過ぎることを書きました。何か他にないのか?っていうくらいベタですね。さーせん。

でもこれって外国語だけでなく、母国語でもそうですね。今はインターネットがあるし、本も電子書籍が買えたりと日本語から離れる生活をしている海外邦人ってあまりいないと思います。

日本人の友達だって一人くらいはいるだろうし、いなくてもブログ友みたいなネッ友くらいはいるでしょう。だから「日本語が際立っておかしい」日本人っていないと思います。少なくとも私も周囲には一人もいません。

でも海外在住邦人は、日本在住邦人より日本語のスピードが0,0001秒くらい遅いような気がしてなりません。それから日本在住日本人の方が、言葉がなめらかなように思われます。それはやはり、日本語を聞く量の絶対数の違いから来るのではないでせふか?

仕事関係で日本支社の人と電話で話したり、たまには日本人の友人とも会う。メールも仕事、プライベートでも毎日書く。ネットで日本のニュースも読む。でもそれでも、圧倒的に「聞く」量が少ないのです。

私がこの日本在住日本人と海外在住者の日本語のわずかな差に気がついたのは、コペンハーゲンの空港ででした。

東京行きのフライトのゲートには、日本から旅行で来ていた日本人がいつもたくさんいます。基本的に日本人乗客のほとんどは日本在住の日本人です。

この方々の日本語が、何かこうライブというか、スムースというか、凄く「生きた新鮮な日本語」を感じました。

私は密かにフライトのゲートで「生きた日本語」を取り返します。別に盗み聞きしているわけではありませんが、隣に座ってるオッサンが日本の自宅に電話して、

「あ、お母さん?俺。今コペンハーゲンの空港なんだけどね。もうじき搭乗アナウンスあると思うけどね。あ、そうそう、大宮の斉藤さんにチョコレー買ったから。良いだろ、一個だけお土産は。え?何?宮下さん?宮下さんには買ってないけど、入院したの?」

って生きた日本語入ってくるんですもの。こういうセリフは、聞けません!少なくとも私は。
「~なんだけどね」
って、とっても上級な日本語です!

日本へ着いて売店でお茶買ったり、リムジンのチケット買ったりする時も「最新の日本語」が聞けますし、電車のアナウンスなんかもそうですね。
駅に着いて歩いている最中にすれ違う女子高生の会話なんかが耳元を通り過ぎ、帰宅してから近所のスーパー行ったり、母と話しながらテレビのニュースを聞いたりすれば、完全に日本語の遅れは取り戻せます。

子供にもスムースに日本語が出てきたりします。逆にスウェデーン語は遠のきます。スウェーデン語は私には思い切り外国語ですから、あっという間に消えていくのです。恐いです。

スウェーデンに残っている旦那と電話で話したりする時、
「何か外人が外国語しゃべってる!やだぁ。Only in Japanese, please!」
って思います(笑)。

言語機能というのは本当に浮気者で、その場でサバイバル出来る方が優先なんですね。そのためには母国語すら捨てるというように、人間の脳は出来ているんですかね。