フラクタル心理学カウンセラー・獣医師の田村慧(たむら けい)です。

 

人は言葉を理解する能力を持ち現在、過去、未来のつながりを空想しながら

行動することができます。

 

しかし、言葉を持たない動物は、人のように過去や未来の記憶から現在の行動に

つなげること難しいものです。

 

 

もちろん、過去に不味い食べ物を食べて、ひどい思いをしたことがある犬などは、

匂いを嗅ぐだけで逃げ出してしまう事があります。

 

ただし、「この匂いは、この前酷い目にあった食べ物だ。これを食べたらまたいなやな思いをするだろう。」

などと考えて過去を振り返っているわけではなく、反射的・本能的な行動です。

 

人は過去にとらわれて、不幸を憐れみ時間を無駄に過ごすこともありますが、

犬には過去を気に病んだり、恨んだり妬んだりするとはありません。

 

犬は、会うたびに喧嘩をしてしまう相手で、以前にひどくやられたとしても

その出来事への恨みを持ち続けることはありません。

 

 

ただ、相手の姿が目に入ったことが引き金になるというだけで、

「今度会ったら、絶対やり返してやる」と屈辱を何年も抱き続けるのは人だけです。

 

犬の問題行動を修復できるのも、この今だけを生きている性質があるためで、

過去にしがみ付いたり、将来に不安がったりせずに、目の前の出来事をありのままに

受け入れる事ができます。

 

無理やり訓練させられて腹を立てて、いつまでもひきづることはなく、

終わったことは忘れてしまいます。

 

一方、人は、怒り、悲しみ、恨み、不安、後悔、嫉妬などといったネガティブ

な感情は、過去の記憶や未来思考が大きく影響し、特に幼児期のネガティブ記憶が種

となっていて大人になってからも、その種が大きくなり負の思考パターンに

苦しめられることがよくあります。

 

人が抱える大きな問題を解決するには、その元となっている小さな種の段階で思考を修正するのが早道です。

 

 

 

今日のポイント

 

悩みの小さい種を修正しましょう

 

 

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