消防官は、実は怒られてばっかりの職場です。


 先輩からも、市民からも・・・



 もちろん態度がおかしい消防人もいます。


 そういう方はどんどん怒ってやってください。



 そんな中で私が最近もやもやしていることを正直に紹介します。


 消防官も人間だし、やっぱり色々あるんです。



 緊張したり、最近は活動していて訴えられたりすることもありますので、言葉や言動、ホースの細部にいたるまで気を使い、通行人・通行車の妨げにならないようにしなければなりません。



 でも私は正直疑問に思っていました。


 火災現場で人の命や財産がかかっているのに、自分家に関係なければ、お隣でも「ウルサイ」ですか?


 迷惑ですか?


 通行の邪魔ですか?



 ホースって非常に弱いんです。


 だから車で踏まれちゃうと裂けるんです。



 裂けると水圧で水が吹き上がり、水損しなくてもいい場所がぬれてしまったり、ホースを変える間でも炎は待ってくれないんです。


 でもホースブリッジを気にせずに通ってしまう方もたくさんいます。



 もちろん手があいていれば雑踏整理等行いますが、全然手がたりない時もあるんです。


 そんな時にホースを車で轢かれたり、クラクション鳴らされたりすると、正直いらっとします。



 それに命を懸けているので、緊張もしていますし、興奮もしています。


 要救助者が中にいるときとなればなおさらです。


 今すぐにでも飛び込んでいって、不安を取り除いてあげて、「一緒に帰りましょう」って言いたくなります。



 みんな心の中は一緒です。


 でもそうはいきません。



 そんなことは素人がすることで、私たちがお給料をいただきながら消防学校で何回も勉強したり訓練して、プロとして身に着けてきたものは、お金にはかえられません。


 プロとして冷静な判断をし、上司の命令に従い、チームで一丸となって生命・財産を守るんです。



 でも見に来ている方々のなかには「早く入れ」とか「グズグズすんな」と怒鳴ってくる方々も沢山います。


 グズグズはしていません。



 風向き・風量・風速・建物の構造・要救助者の有無・そういった全ての情報を採取し検討してからでないと、自分のプロとしての知識や経験は無駄に散ってしまいます。


 それにもし私がそんなムチャをすれば、きっと仲間は私を助けに来るでしょう。


 私自身が要救助者になるだけでなく、仲間を危険にさらしてしまうのです。



 そんなことは絶対にできません。


 消防官にも家族がいます。


 仲間や恋人・友人や恩人・・・・・・・


 いっぱいいるんです。


 だから生きて帰らなきゃいけないんです。


 生きて帰ってこそのプロなんです。



 ムチャをするのがかっこいいなんて、昔の話です。


 自分の命を大切にできない人が、他人の命を大切になんて、できるハズないです、絶対に。



 火事の怖さを知ってるから・・・


 死ぬことの怖さをしっているから・・・



 だから絶対に助けてあげたいって思えるんです。



 もっともっとありますが、今夜はきりのいいところで終わりたいと思います。


 ご拝読、ありがとうございました。


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