ほまみれクンとベネッセにいったとき、
こりゃ~、路上売りに最適な町だな~と思った多摩センター。

本日、撃破す。な、はずだったのだが…。

東京地方、出かける前は、梅雨の晴れ間のいい天気だった。

「天気予報じゃ午後は、雨だっていうが、大丈夫だろ~。」
と、タカをくくったのが、いけなかった。

多摩センターの駅に着いたとき、え、マジかよ!の小雨。

たぶん、ただのビラ配りだったら、なんの問題もなかったろう。
しかし、オレは、本売り。

そうは、たやすくなかった。

ものの二十秒路上に立っただけで、本の表面に
細かい水滴が、びっしりと付く。

「あわわわわ~、これじゃ売り物になんね~よ!」
帽子をタオル代わりにし雨を拭う。

こんなことを何度か繰り返し(本が死ぬ~)、結局、三越百貨店の軒下へ。

最悪。
人通り、まばら。
やって来たとしても、セレブ風な紳士に淑女。
完全スルー。

だめだ、このままじゃ、人生棒に振る。と思い、帰ろうとしたら、
神様が、天から人をさずけた。

「ポルノセンセーじゃないですか?」
みると、おなじみ石売りお兄さん。

「あ、お兄さん、やってたの?ココで。」

ハイハイ!と全身笑顔。

「いい町ですね~~、小雨に負けず、稼ぎましょうね~」

そういわれちゃ~帰れない。

しかたがないから、場所を変え変え、露店売り、露店売り。
雨にも負けず、ナンパ・ティッシュ配り男にも負けず。

んが、…売れない…。
せめて、ビラだけでもと思っても(ナンパ・ティッシュ配り男が、先に獲物に襲いかかり)、全く、受け取ってくれない…。
(雨じゃなかったら、機動力じゃ負けないのに~~~~!)

あ~~~~~~~~、
もういや!実家にかえります!と、石売りお兄さんを訪ねると。

お兄さん、すでに、店じまい…。「取りあえず、売れたんで。」

売れただと!…ショック…。

気分は、オレだけ落ちた合格発表…。

あ~~~~やだやだ!帰る!!と、リュックを背負うと

お兄さんがひと言。
「やっぱ、下北沢が、最高ですね~。こんど一緒に出ましょうよ。」

出るか!!!こそ勉ヤロ~が!!!

本日の成果。
本販売数、ゼロ。
ビラ配布数、10枚弱。

井上ポルノ自費出版単行本《Oh,No!なんね~》完売への道のり-カット
辞めたと思ってた藤野さん、
小学生商品開発部に移動してたことが、判明!!

さっそく、電話。

「あらあら~、お珍しい~
グリグリ(ポルノの本名)さんじゃないですか~~」

懐かしい声。相変わらずの言い回し。
藤野さんだ!

単刀直入に用件を切り出す。
出来るだけ大量に単行本を買って頂きたい。

覚悟してたのか、
それでは、7、8人、編集員に声をかけて、お待ちしております。
と腹のすわった藤野さん。

男!

では、いざ、出陣!と…いきたかったのだが、
一人で行くのは、おしいと思い、
大親友のグラフィックデザイナーほまみれクンに電話。

「仕事の香り、ツ~ン、至急、合流されたしでござ~る。」

単行本売りじゃ、さんざんお世話になってるほまみれク~~ン、
ポルノに恩返しさせてくださいなッ!
キャ。

で、約束の時間通り二人でベネッセへ。

「オレ、藤野さんに、会いたいんだけど。」
受付嬢のナンパもかねて、チョイ悪オヤジ風に。

これが、まずかったのか。

受付嬢、そんな社員は、いない、いないと繰り返すばかり。

発言、外見の重要性をつくづく感じる…。

すったもんだのあげく、やっと
「すみません、見つけました。」と嬢。

見つけましたって。
そんなに珍しいの、藤野さん。ちょっぴり、やな予感。

そんなとき、遠くの方から、
手足が、全盛期より短くなった藤野さんあらわる。(太ったな~~)
しかも、一人で。

あれ、お仲間は?
今日、単行本12冊持ってきてんだけど、オレ。
というのは、おくびにも出さず(最初は、謙虚に)
単行本の売りつけ開始。まずは、1冊。ハイ、ど~ぞ。

ハハハハ、本を手によく笑う藤野さん。

でもでも、なんだか様子が、以前と違う。

なんと、途中まで読んで、単行本をオレに返そうとする。

「ハハ、買ってくれないんですか?藤野さん」と
かなり引きつりながらオレ。

買いますよとサイフを取り出す、元気のない、藤野さん。

わかった!

元気がないんだ~!今日の藤野さん。

聞くと、チョ~激務で、何ヶ月も、まともに睡眠もとれていないとのコト。

こりゃ~、もっとほかの人連れて来てこい、なんていえないよ~
んじゃば、ほまみれクンに、バ、バトンタッチ…。

さすが、ほまみれクン、用意してくれてました
これまでのご自分の完璧なお仕事ファイル。

しかも、その仕事っぷりが、男前。
まさに、日本トップクラスのグラフィックデザイナーのいい仕事。

藤野さん感心しきり。惚れ込んだご様子。

助かった~、なんか変な気まずさが、消えてゆく~~。

すると、藤野さん
「中学年情報の人間紹介しますよ。」といい残し、席を立つ。

お~~~~、やっと元気になったか~~~~藤野さん
ならば、売らせて頂きますよ、ご同僚に単行本~~~。

待つこと、数分、藤野さん一人で帰ってくる。

忙しくて、来れないみたいなんでよ。すみません。

あららら…。だめか…。
ということは、今日は、1冊…ってこと?
あと11冊は、返品?
冗談だったの?
7、8人編集の人に声かけてやるのって。

いやいや、しかし、ベネッセさんには、
ずいぶんと稼がせてもらったからな~
文句いうと、バチが当たるかもな…。



「飲み会のときのグリグリさんのマリモって芸強烈だったですよね~」


ははは、あんときは、バカばっかやってたよね~藤野さん。


少しだけ重い足取りで、ベネッセをあとに。

駅に向かってると、中央大学落研の学生が、オレらにビラを。

すかさず、ほまみれクン、
この人漫画家、漫画売ってんだよ、買って。と逆売り込み開始。

びびる、中大生。勘弁してくださ~い。(泣)

ははははは、オレら、ふたりは、まだまだ、バカやってるな~

井上ポルノ自費出版単行本《Oh,No!なんね~》完売への道のり-カット
古い名刺を整理してたら、昔仕事をやってた
出版社の名刺がぽろぽろでてきた。

「6月は、本の実売数が、伸びてないからな~、
こりゃ~、いっちょ売りつけにでもいくか。」

で、ターゲットを探す。

平和出版か~、つぶれたな~ココ。
青人社ね~、ココもつぶれたな~。
スコラ、、、ココもつぶれてんじゃねーかぁ!!
…んじゃ、ココは、ど~だ?

ベネッセコーポレーション。  ビンゴ~~~~!!
ここは、あるだろ~~~まだ~~。

で、電話しようと思うも、誰に電話していいか、わからない…。
というのも、このベネッセという会社、一時期本当に
オレのコトをよく使ってた。
んだから、担当者の数も60名以上。
おかげで、この古い名刺をみても誰が誰だかさっぱりわからない。

う~~~ん、やっかい。
目の前に魚はうじゃうじゃいる、なのに、網も竿も無しってとこだな…。

思い出せ思い出せ、オマエと親しくしてたのは、誰なんだ~ポルノ!

う~~~ん、う~~~ん、う~~~ん、う~~~ん、う~~~ん、

わかった~~~~、小竹さんだ~~~!!!
かわいい人だったよな、志の高~い編集者だったよな~~
よく電話で~~
「グリグリ(ポルノでは、ありませんでした)さんの毒っ気をもっともっと出したいんですよ、ワタシ」っていってくれたよな~~~

電話しようっと!本売りつけよ~っと!

ピピピ………、待て~~~~!!
あのコやめたんだ~~~~~~~ベネッセ!!!寿退社~~~!!

い、いかん、他、誰もわからん…

30分経過。

(百万回名刺を見ても)誰もわからん…なぜだ。なぜだ。
よく飲みにいってたヤツいたよな~誰だっけかな。
韓国語しゃべれたんだよな、ヤツ。
入社試験受けずにベネッセに入ったんだよな~~、ヤツ。
誰だっけかな~~?

あ、わかった!
藤野さんだ!

そうそう、この一番上にある名刺の男。
な~んだ!ず~っと見てたんじゃん、オレ。
ははははははははははははははははは。
年かな~~年だよな~~~。
よし、電話っと。

「高ゼミの藤野さんいらっしゃいますか?」

「藤野、藤野…、高ゼミには、そのような者いませんが。」

やめたの~~~~~~~、藤ッチョ~~~~~~(涙)

井上ポルノ自費出版単行本《Oh,No!なんね~》完売への道のり-カット