2017,05,21

 

八重樫vsメリンド

 

何が起きたのか!?

 

テンプルへの一撃。

これが全てでしょうか。。。

 

 

アゴ、頬、額、テンプル、、、

当たる場所によって、ダメージは違うのでしょう。

 

そして、本人は否定するでしょうけど、

キャリアにおけるダメージ蓄積と年齢的衰え。

 

もうひと暴れを期待しつつも、

よくやった、お疲れ様でした、とも。

 

まずは、ゆっくり休んでください。

現代ボクシングの、ポイント獲得競技化への、

村田流の反旗が見事に実践でき、

素直に日本人 新チャンピオン誕生を喜ぼうと思ったが、

結果、ポイントに泣かされてしまった、

昨日の、WBA世界ミドル級王者決定戦。

 

ジャッジペーパーを拾ったので、中身を見てみます。

 

  エンダム     村田        
USA PAN CAN   CAN PAN USA  
10 10 10 10 1 9 9 9 9  
9 10 10 10 2 9 9 9 10 ?
9 9 10 10 3 9 9 10 10 ?
8 8 8 8 4 10 10 10 10  
9 9 10 9 5 10 9 10 10  
9 9 9 9 6 10 10 10 10  
9 9 9 9 7 10 10 10 10  
10 10 10 10 8 9 9 9 9  
9 9 10 10 9 9 9 10 10  
9 9 10 10 10 9 9 10 10  
9 9 10 10 11 9 9 10 10  
9 9 10 10 12 9 9 10 10  
109 110 116 115   112 111 117 118  

 

私の採点は、感情込みなので、村田に甘いかと思いますが、

まあ、米国のジャッジと、ほぼ同じです。

 

真ん中の緑色塗りが、3者が同じ判断を下したラウンドです。

 

 

んーーーー。

 

いろいろと、考えてみようと思いましたが、

よくわかりません。

 

序盤は、明らかに村田の手数が少なかったですが、

ほぼほぼブロックしていたのも確かです。

 

終盤は、村田の押せ押せと感じていましたが、

パナマ、カナダは、エンダムを支持。

 

ダメージ、スタミナもギリギリのエンダムは、

とにかく手を出しました。

しかし、村田は、要所で有効なダメージングブローをヒットしていた、と思うのですが。

・・・・・

村田選手のスタイルは、先日も書きましたが、

スピードボクサーにポイントアウトされる可能性があるとは思っていました。

しかしながら、それは、

①村田が(全く)手を出さない

②村田のパンチが(全く)当たらない

時に、相手の攻撃が

③ガードの上を(有効ではないが)叩く

④浅くても有効に当てる

という状況を想定してのことです。

 

今回は、

村田の手数は少なかったけど、

ダメージを与えるヒットがあった。

エンダムは手数は多かったけど、

ほぼガードの上で、有効にヒットしたのは皆無に近かった。

 

日本人ファイターが、海外のアウトボクサーに捌かれ、

”嗚呼、当たれば勝てる、じゃダメなんだよな”

という試合を何度も観てきましたが、

今回に限っては、そんな印象はなかったんですけどね。

 

・・・・・

五輪金メダルからプロの世界王者を目指している村田陣営にとっては、超巨大プロジェクトであり、

他のボクサーの世界挑戦とは1試合の重みが異なるでしょう。

(語弊はありますが)

 

村田選手ご本人も、もう一度なんて簡単には言えない、と

おっしゃってました。

しかし、腹のなかでは、くっそー何度でもやってやる、と思っているのではないでしょうか。

 

無責任にプラス思考で言えば、

今回の負けは、今後の村田を良い方向に導いてくれるのではないか!?

世界レベルの相手に勝ちに等しい内容、

”無敗”の呪縛からの解放、

そして、手数比べで、こんな判定もあり得ることを経験できた。

 

村田の戦力(=スピード)で、やみくもに手数を出すのも危険かもしれませんが、今回の結果を素直に受け止め、

総合的にレベルアップしてほしいです。

ブロッキングと適度な手数、そしてパワーパンチ。

 

*****

左のボディーが少なかったのは悔やまれます。

!!!!!!!

 

KO出来なかったが、次へ繋がるタイトル奪取!!!

 

と、書こうと思ったが、

予想だにしない結末が。。。

 

出だしは、村田は手を出さず、様子見といったところ。

ポイントは、エンダムで問題ないだろう。

 

3R、村田の右ストレートがカウンターでドンピシャでヒット。

試合が終わってもおかしくない痛烈なダウンだったが、

前評判通りの、エンダムの驚異的な回復力で生き延びる。

 

以降、

エンダムは足を使って、村田のガードの上をタッチしていく。

村田は、プレスを強め、随所に右のダメージングブローを繰り出す。

 

中盤からは、タッチボクシングvsパワーパンチの闘いとなるが、

村田が支しているのは確実、と思ったのだが。。。

 

フラフラのエンダムに、村田がプレス+パワーブローで攻め立て、

日本のミドル級にとって濃密な12Rが終了した。

 

会場、テレビの前の視聴者、かなりの割合で村田が新チャンピオンになったと思ったことだろう。

 

116-111 エンダム!?

117-110 村田

115-112 エンダム

 

スプリットで、エンダムの勝利

 

・・・・・

子どものころから、プロレス、ボクシング、空手、キックと、

格闘技を見てきました。(プロレスは!?)

ここ20年以上は、自称ボクシングマニア、です。

 

現代ボクシングは、かつての、殴り倒す競技から、

緻密な戦略をベースに、いかにポイントを取るかの競技に変わってきている。

勿論、倒せば勝ちである。

 

ポイントマストになってから、採点基準が論じられる場面が多々あります。

1、有効なクリーンヒット

2、アグレッシブ

3、リングジェネラルシップ

4、ディフェンス

 

・ガードの上を叩く手数と、ドスンとダメージを与える一発パンチ。

・確実にヒットはしているがダメージの無い手数と、

ドスンとダメージを与える一発パンチ。

 

どちらに価値を見出すか。

 

村田選手は、ブロッキングでプレスをかけ、パワーパンチで抑え込むスタイルを、自分のスタイルとして信じてきました。

 

このスタイル、黒人のスピードあるアウトボクシングには、ポイントアウトを許してしまうのではないか、と危惧したこともありました。

 

しかし、村田選手の今日のボクシングをみて、

勝ったと思って、現代ボクシングへのアンチテーゼだと感じ、

本来のボクシングは、ポイント競技ではなく、

殴って、殴られて、倒した者、圧倒した者が勝つんだ、と。

 

しかしながら。。。

 

私は、村田選手に否定的な思いがありました。

 

・右ストレートを打つ時、脇が甘く、威力が減ってしまっている。

・まともな世界ランカーと対戦していない。

・レギュラー王者が、スーパー王座挑戦失敗で空位になった王座の決定戦

 

でも、勝ってくれ、と願っていました。

そして、勝った!と思いました。

しかしながら。。。

 

ボクシングって何だろう。